夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

常ならぬ世

2013-12-07 23:34:23 | 日記
3日ほど記事を更新できなかったにもかかわらず、今確認したら、多くの方が拙ブログを見てくださっていた。
皆さん、ありがとうございます。

この間、仕事ももちろん忙しかったのだが、3日前に私の旧友の訃音に接し、それから何も書く気になれなかった。

正直、まだ彼が亡くなったのが信じられない思いだ。
なぜ、彼が死ななければならなかったのか。
なぜ、この若さで…。
なぜ、なんで、という言葉しか浮かんでこない。

世の無常は、あれだけ古人が繰り返し言っていることなのに、自分の身の上に起こって初めて実感としてわかった。
何か、自分の足元が崩れ落ちていくような気がする。

ここ数年、研究を優先して、国会図書館や国文研が閉館している盆暮には実家に帰らず、旧友たちとのささやかな「同窓会」にもご無沙汰で、連絡すらとっていなかった。
研究に一段落ついたら、いつでも会えると思っていた自分の浅はかさが今になって悔しい。
小学校以来の友人で、よく自分のことを知っていてくれ、たくさんの思い出を共有しているだけに、自分の一部が失われたように感じる。

明日は通夜に弔問のため、実家に帰る。
友人との最後の別れになる。今までの無沙汰を詫びつつ、せめて心から冥福を祈ってくることにしたい。