夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

タイピスト!(その2)

2013-12-03 22:37:37 | 映画
内容紹介の続き
ドジでのろまなローズは、1週間の試用期間に、大事な書類をシュレッダーにかけたり、電話で聞いた用件をうっかり社長のルイの手にメモしたり、いろいろ失敗をやらかして、ルイから説教をくらう。
「1週間、君を見てきた。君は秘書に向いてない。」
ショックを受けるローズ。
「…ただし、小さなことを承知すれば別だ。君は幸せになる。僕もだ。」

「君に求めるのはこれだ。」
と言って、ルイが差し出したのは、タイプライター速打ち大会の案内。
「採用の条件がこれ?」
「参加じゃない、勝つんだ。」


ルイは、友人のボブ(ショーン・ベンソン。写真中央)から、
「秘書は寝るものだ。速打ち大会に出してどうする?」
とからかわれ、それならばローズが勝つかどうか賭けようと言い出す。
「ローズは臆病な小娘だが、訓練しなくても速い。磨けばどうなるか。」

ちなみに、ボブの妻のマリー(ベレニス・ベジョ)は、かつてルイの恋人であり、ルイが今も独身を通しているのは、彼女との過去に何かその原因があるらしい。


大会の予選は、1分間で360字が合格ライン。
会場にはルイと、賭けの相手のボブもやってくる。
「ローズは無能だが、タイプは速い。見てろ!」
しかし、ローズはこのときも左右一本指で打っており、結果は1分間で358字…。


「あと2字で決勝に残れた。10本指で打っていれば。」
ルイは、自分はもうクビだとうなだれるローズに、敗北も悪くはないと慰める。
「才能は一つあれば十分だ。特訓するから、僕の家に住み込め。そのほうがずっと便利だ。」

その日からローズは、『風と共に去りぬ』のような豪邸に住まわせてもらい、毎晩特訓を受け、会社でもルイからしごかれるようになる。