先日、校外研修の引率で大森の町を訪れたときに、いちばん印象に残ったのは熊谷(くまがい)家住宅であった。
熊谷家は、銀山の鉱山業などで近世、近代に栄えた商家で、現存する主屋と米蔵・雑蔵などが重要文化財に指定され、一般公開もされている。
建築史上高い価値を有するということで、ガイドの方が熱心に説明し、学生もそれに聞き入っていたが、私の関心はあらぬ方に向かってしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/cd/423a2582e63163d6d7898f1461b6b7ad.jpg)
来客を応接する奥の間にあった、和歌短冊などを貼り付けた屏風。
富裕な商家であっただけに、屋敷内の調度類もその財力をうかがわせ、かつ趣味の高さを感じさせるものが多い。
朝日影花の光にさしわびてこぼるる露も香ににほひつつ
の歌の短冊などがあったが、時間の都合でゆっくり見られなかったのが残念。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/c4/722753a7bda37306aeff82d19e26f3fc.jpg)
熊谷家は酒造業も営んでいたそうで、その道具類の展示もあった。
中央にあるのは瓶燗機。
搾った酒の劣化やそれ以上の発酵を防ぐために、火入れ(加熱処理)という作業を行うためのものだが、実物は初めて見た。
重要文化財を見学しても、結局、歌と酒しか印象に残っていないというのが私らしいが、まあ仕方がない。
熊谷家は、銀山の鉱山業などで近世、近代に栄えた商家で、現存する主屋と米蔵・雑蔵などが重要文化財に指定され、一般公開もされている。
建築史上高い価値を有するということで、ガイドの方が熱心に説明し、学生もそれに聞き入っていたが、私の関心はあらぬ方に向かってしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/cd/423a2582e63163d6d7898f1461b6b7ad.jpg)
来客を応接する奥の間にあった、和歌短冊などを貼り付けた屏風。
富裕な商家であっただけに、屋敷内の調度類もその財力をうかがわせ、かつ趣味の高さを感じさせるものが多い。
朝日影花の光にさしわびてこぼるる露も香ににほひつつ
の歌の短冊などがあったが、時間の都合でゆっくり見られなかったのが残念。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/c4/722753a7bda37306aeff82d19e26f3fc.jpg)
熊谷家は酒造業も営んでいたそうで、その道具類の展示もあった。
中央にあるのは瓶燗機。
搾った酒の劣化やそれ以上の発酵を防ぐために、火入れ(加熱処理)という作業を行うためのものだが、実物は初めて見た。
重要文化財を見学しても、結局、歌と酒しか印象に残っていないというのが私らしいが、まあ仕方がない。