さきほどまでかかって、ようやく期末考査の成績処理を終えた。
明日からの模試の準備や実施要項の作成も済ませた。
一方、生徒たちは夜8時まで教室に残って、来週行われる本校のオープンスクールの準備をしていた。
今回は、学校紹介のプレゼンを生徒に企画・準備段階からすべて自分たちで行わせることになり、私が担任するクラスがその役に選ばれたのだ。
仕事の忙しさにかまけてロクに面倒もみてやれない不甲斐ない担任に引き換え、生徒たちは生き生きとして、来校する中学生や保護者への説明に使うビデオやスチールの撮影、編集、パワーポイントを使った資料づくりに励んでいた。
昨年の文化祭のときといい、今回といい、彼らはイベントが大好きのようだ。
夕方に教室で作業している生徒に呼ばれ、何だろうと思って行ったら、教室のパソコンで作ったパワーポイントの資料を見せてくれた。
「えっ、これ全部、自分たちで作ったの?」
正直、ここまでやってくれているとは思わなかったのでびっくりした。
担任がいなくても、いや、いない方がうまくいっているというのは嬉しいが、しかしなんだろう、このしっくりしない気持ちは…(←正解、疎外感)。
だが、こういうことを繰り返しながら、しだいに卒業という名の別れに一歩一歩近づいていくのだろう。
生徒の成長を喜ぶ一方、避けられないそのときが遠からず来ることを、今日初めて自覚した。
(写真は、半田山から岡山市街を望む。)