ギーゼキングが弾くメンデルスゾーン「無言歌集」。このところ毎朝流している。最晩年の録音だが、ゆったりとしたテンポで、音楽をいとおしむがごとくに弾いている。隣室で巨匠が弾いているかのよう。注目すべきは、ギーゼキングのルバート。フランスものでは他の追随を許さない名ピアニストであるが、ここでは極上のルバートを披露している。うまくコントロールされた中で十分に歌い込む。安っぽい耽溺とは無縁。非常に濃厚で格調が高いものとなっている。「春の歌」などは何とチャーミングな演奏なのだろうか!そういえば以前、私の師匠がギーゼキングに実際に会いに行き、フランスものの演奏法についてアドバイスを受けたと言っていた。レッスン室ピアノの上には、ギーゼキングの直筆サイン入り写真が飾られていたのを思い出す。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます