ショパンイやー

2010-11-29 21:56:16 | Weblog
今年は、ショパン生誕200年ということで全国で演奏会が催されている。先日、東京文化会館での柳川氏のリサイタルに出かけた。曲目は、24のエチュード・プレリュード全曲である。いわば究極のプログラムであろうものに78歳の氏が挑んだ。とくにエチュードは通して弾くだけでも1時間を越える。しかも、ピアニスト泣かせの難曲が随所にあり、最高度の体力・集中力が要求され、ライブで完璧なことは、ほとんど不可能といえるものである。そこではテクニックだけでなく音楽的であることも要求される。絵巻物を見ているかのように弾き分けるのが理想だが、ベテランらしく確信を持って音を紡ぎだしていく姿が印象的だった。とかく話題の若手に注目が集まる昨今であるが、時には邦人のいぶし銀の芸に触れて見ることも貴重だと思う。

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