さりげない美

2019-02-10 21:31:15 | Weblog
このところブライロフスキのショパンをずっと聴いている。ビクターの録音集だ。通して聴くといろいろなことがわかってきた。特に優れているものが、ワルツ、ノクターン。ワルツのリズムは、この人ならではのもので、躍動感があり、爽快でもある。ノクターンは繊細さと激しさ、ルバートが絶妙。その上垢抜けた音色。これこそがショパン。プレリュードの盛り上がりも素晴らしい。ルービンシュタインとホロビッツ。この二人は有無を言わせない普遍的なショパンを弾いた。一方、ブライロフスキは何とも言えない味わいをもって聴衆に語りかける。さりげない美が持ち味だ。その虜になると、他の演奏では物足りなくなる。

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