音楽の宝石

2012-01-25 17:13:22 | Weblog
ブラームスの3つのバイオリンソナタ。私は、以前からそれを「音楽の宝石」とよんでいる。学生時代、M田の旧図書館内にあるT山文庫で 初めてその存在を知った。まず、はまったのはメロディックな2番。それから荒々しくドラマチックな3番。最後に平安的な中にメランコリーが漂う1番。今、何が一番好きか、とたずねられたら、躊躇うことなく1番、とこたえるだろう。以前、ハカセたろう氏が60才になったらブラームスを弾くのが夢、と語っていたようだが、バイオリニストの究極の目標とでも言えるのであろうか。1楽章初め。ピアノのGドゥアの和音からしてこの曲の世界にはまりこんでしまう。3楽章のコーダはなんとも言えない、しみじみとした情感にあふれている。ここでは適切なテンポが命。残念ながらテンポが走りすぎて、夢から覚めてしまう演奏も多い。とにかくバイオリニストのみならず、ピアニストにとっても永遠の憧れの曲、といっても、過言ではないだろう。

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