ベートーベンの5曲のソナタ。まず感じたのが、タッチの軽さと鋭い切れ味。重さというものは全く感じられなかった。したがって超ボリュームのあるプログラムなのに、それほど聴き疲れしない。また、難所をいとも簡単に処理するテクニックには脱帽だった。この人は、細部の一音一音に意味をもたせるというよりも、全体の劇的な展開に意味をもたせるという感じ。およそドイツ伝統系の演奏とは対局にある現代風のベートーベンという気がした。それにしても、あの切れ味あるテクニックは、本当にうらやましい。ワルトシュタインが特によかった。
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