わかりやすいってそんなに重要なことか?

2015-03-04 21:42:07 | Weblog
最近思うことがある。わかりやすいって、そんなに重要なことなのかと。現代は効率化・合理化を追求する時代。難しいことをわかりやすく説明し、ビジュアル化された本がよく売れる。漫画化も頻繁に行われている。逆に小難しい本、理解するに手間どる本は敬遠される。今、売れっ子の池上さん、斎藤たかしさん、出口さんの本は、本当に読みやすく、短時間に内容のアウトラインを把握することができる。彼らはその分野に明るくない人を啓蒙するという意味では、社会に多大な貢献をしているといえる。しかしながら、もっと深く掘り下げるという観点から見れば、もの足りない面は残る。わかりやすいということは、別の面から考えると、矛盾点や例外的な側面を切り捨てているということでもある。ものごとは、そう単純には理解できないし、ある分野に深く入り込めば、入り込むほど、わからないことだらけで、混沌としているのが当たり前だ。最近の、わかりやすいことばかりを重視していると、大事な面を見落としてしまうことがありはしないだろうか?むしろわからないことだ
らけというのが当たり前なのだ。近年のわかりやくなければ敬遠されるという風潮は大変危険だと思うが・・。