エルバシャ演奏会

2012-10-13 12:14:45 | Weblog
2夜連続リサイタルの2日目を聴く。モーツアルト、ラヴェル、ベートーベン、ショパンの作品。しなやかで鮮やかなテクニック。とくにラヴェルの夜のギャスパールでの指さばきと音質には、目の前で見ながら、深い感銘を受けた。ベートーベンのテンペストでは、一転して、素早く鋭い音質で描いていた。それぞれの作曲家に要求される音質が異なるので、その弾き分けには見事なものがあった。ただ、ショパンの曲では音作りは見事だが、旋律の歌いかたが幾分淡白であるという印象を受けた。エルバシャの音楽性は、ヨーロッパの音楽家たちのものとは違う、何か瞑想的なものを感じた。