朔太郎氏の評論

2009-06-25 22:06:02 | Weblog
朔太郎氏の評論は、評論家の評論とは違っていて、きわめて優れている。天才詩人ならではの切り口で書かれており、深く感心する。素晴らしい叙情詩には、独特の美感が漂っており、それを氏は、「にほひ」と名付けた。確かに、一流と言われる芸術には、共通してその「にほひ」が存在する。しかし、それを生み出そうとする側からすれは、容易なことではないだろう。才能プラス努力。限りない試行錯誤の末にたどりついた、天才にしか産み出し得ない産物なのか。