LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

昨年の『アラン・ドロン生誕83年記念祭』を振り返って

2019-10-02 | 生誕記念イベント

11月9日(土)に開催予定の『アラン・ドロン生誕84年記念祭』の告知を前回行いましたが、今日現在28名の方からご予約の連絡を承りました。
誠にありがとうございます。

あと開催まで1か月と少しですが、まだ参加しようかどうかお迷いの皆様にご参考になればと思い、昨年の『アラン・ドロン生誕83年記念祭/シネマライブVol6』について振り返ります。

昨年はおかげさまで約50名のお客様にご来場いただき大変賑わいのある会合となり、しかも半分近くが初めてのご参加ということで、始まる前から私自身いつも以上に緊張しておりました。
オープニングでは平成最後の開催ということから「アラン・ドロンさんと日本との関わり」をテーマの下、ドロンさん来日時のどこにも公開されていない秘蔵写真をスライドショーに仕上げた映像を約4分間ご覧いただきました。
つづいて前半の映像鑑賞のコーナーでは1988年のパリでのディナー・パーティー、さらに1987年に来日時に秋田、広島、松山の3か所で開催されたアラン・ドロン・キモノパーティーからのダイジェスト映像を約25分間ご覧いただきました。
壇上のスクリーンと左右に設置されたJBLの巨大スピーカーから流れてくる大音量によって、まるでその会場に皆さんも参加しているような臨場感を味わっていただけたのではないかと思います。

そして後半はいよいよ『アラン・ドロン・シネマ・ライブ』のスタートです。

まずは第1部『ドロンさんの60年代の作品たち』です。

1曲目は今回初めて演奏する曲で、『お嬢さんお手やわらかに!』のメインタイトルに使われたダンス・ナンバーで、もともとはブリジッド・バルドー主演、ポール・ミスラキが音楽を担当した『素直な悪女』のサントラからの流用曲「Jazz Party」です。(ジュリアン様からの情報です。)
2曲目は『太陽がいっぱい』からニーノ・ロータの美しいバラード「浜辺にて」
3曲目は『太陽はひとりぼっち』からジョバニ・フスコの躍動感あふれる当時大流行したツイストのナンバー「Eclisse Twist」
4曲目はミシェル・マーニュのジャズ・ナンバー『地下室のメロディー』から「Palm-beach」
5曲目はフランソワ・ドルーベの永遠のスタンダード曲『冒険者たち』から「Journal De Bord」
6曲目は同じくドルーベ作曲、エリック・ドマルサン編曲の『サムライ』からオルガンの音色が美しいメイン・タイトルの「サムライのテーマ」
7曲目もドルーベが音楽を担当した『さらば友よ』から大迫力の「さらば友よのテーマ」
8曲目はミッシェル・ルグラン作曲の『太陽が知っている』のメインテーマで、これはバンド演奏はなくビデオ映像のみご覧いただきました。
9曲目もドルーベのナンバー『ジェフ』からツインギターのハーモニーが美しい「ジェフのテーマ」
そして第1部最後の10曲目はクロード・ボリンの代表作でドロンさんのテーマとして様々なイベントで彼の登場時の曲として使わることの多い名曲『ボルサリーノ』から「ボルサリーノのテーマ」でした。

休憩をはさんでの第2部は『ドロンさんの70年代以降の作品たち』です。

まずは『ダーバン・メドレー』と題しまして、
11曲目1971年のダーバンCMをビデオ映像でご覧いただき、それに引き続いて
12曲目ダーバンCMより『愛の肖像』を今回の新曲としてお聴きいただきました。
13曲目はフランシス・レイの唯一のドロンさんの主演映画の担当作品『栗色のマッドレー』から「Madly」のシングル・レコード・バージョンです。
14曲目はモーリス・ジャールのシンフォニックなテーマ曲『レッド・サン』からメイン・タイトル「レッド・サンのテーマ」
15曲目はフィリップ・サルドが初めてドロンさんの作品の音楽を担当した『帰らざる夜明け』のテーマ曲をバンドの演奏ではなくビデオ映像でお聴きいただきました。
16曲目はこのライブでは欠かせない定番曲になりましたジャンニ・フェリオの『ビッグ・ガン』から「Un Giorno In Più - L'ultima Volta」
17曲目はフィリップ・サルドの『暗黒街のふたり』から「ジーノのテーマ」
18曲目も同じくフィリップ・サルドが音楽を担当し、ステファン・グラッペリのバイオリンがフューチャーされたゴージャスなジャズ・ナンバー『個人生活』の「序曲」
19曲目はクロード・ボリンの『フリック・ストーリー』から「フリック・ストーリーのテーマ」
20曲目は『ル・ジタン』から音楽担当のクロード・ボリンのオリジナルではないジャンゴ・ラインハルトの既製曲「Blues」
そして後半最後の21曲目は『危険なささやき』のメイン・タイトルとして同作の監督であるドロンさん自身が選曲したニール・ダイアモンドの「The Dancing Bumble Bee / Bumble Boogie」をインストゥルメンタルでお届けしました。

この後はアンコールです。

22曲目はエンニオ・モリコーネ唯一のドロンさん作品『シシリアン』から「Dialogue N.2」で、今回の新曲でした。
そしてオーラス23曲目はダーバンCMから名曲『夜を逃れて』ですべての演奏が終了しました。

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休憩をはさんで最後のコーナーとなりました。
ここでは初めての試みになりましたが、バンド・メンバーにもう一度舞台に上がってきてもらい、私からメンバー各々に①自分が演奏していて難しいなと思う曲と②個人的に演奏するのが好きな曲を訊ねてみました。(今回掲載の写真はその時のものです。)
メンバーの紹介もかねて以下に彼らの回答とコメントを最後に披露します。

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■K'suke(ケースケ)
担当楽器:ピアノ、ラグタイムピアノ(ボルサリーノ)、オルガン(サムライ)、ストリングス、ブラスのシンセ演奏

①サムライ 「オルガンの演奏が非常に難しかった。」
②ボルサリーノ

■藤戸孝一(フジト コウイチ)
担当楽器:エレキ・ベース、アコースティック・ギター(暗黒街のふたり、ジェフ)、パーカッション(レッド・サン、ダーバン等)、口笛(冒険者たち、シシリアン)、鍵盤ハーモニカ(栗色のマッドレー、ビッグ・ガン)、ウッドベース音のシンセ演奏

①レッド・サン「ベースを弾きながら足でカスタネットの音を鳴らすタイミングが非常に難しいですね。」
②ジェフ「自分のミュージシャンのキャリアのスタートはギタリストだったので、この曲は演奏していて楽しいです。」

■小林圭吾(コバヤシ ケイゴ)
担当楽器:アコースティック&エレクトリック・ギター

①ル・ジタン「ジャンゴ・ラインハルトのソロ演奏が大変やりがいがありますが難しい曲です。今回のライブではジャンゴが実際に使っていたギターと同じモデル(型番違い)を演奏で使いました。」
②暗黒街のふたり

■安藤公樹(アンドウ ヒロキ)
担当楽器:ストリングスやサックス(太陽はひとりぼっち 他)クラリネット(ル・ジタン)など管楽器のシンセ演奏、パーカッション、ベースのシンセ演奏、オルガン

①個人生活「原曲のビッグ・バンドの演奏をシンセで各パートの音色を変えながら再現するのですが、一つのキーボードでスイッチを瞬時に切り替えねばならず毎回苦労しています。」
②太陽はひとりぼっち

■渡辺拓(ワタナベ タク)バンド・マスター
担当楽器:ドラムス 

①冒険者たち「曲の途中でいったん演奏を休止する箇所があり、そこから再開するタイミングを取るのが非常に難しい。」
②太陽がいっぱい「自分の出番は最後の部分だけですが、やはり曲として好きです。」

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この後プレゼント・コーナー、fpd様によるお話しがあり、すべてのプログラムが終了となりました。

さて今年の『アラン・ドロン生誕84年記念祭』がどのようなものになるか、皆様どうぞご期待ください。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

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