2006年1月8日記事の画像と文章をリニューアルしました。
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2017年の1月からスター・チャンネルで始まった『アラン・ドロンがいっぱい』ですが、現在この『ビッグ・ガン』が放映されています。
ドロンさんの全盛期といえる70年代中盤に単身イタリアに渡って撮影した作品ですが、80年代までは日曜洋画劇場などでよくリピート放映され、日本のファンにとってはかなりなじみの深いドロンさんの代表作として知られている作品です。
(後年、彼の日本未公開作の2作品がこの題名にあやかって『復讐の~』『必殺~』などと、いかにもこの作品とのシリーズ作品であるかのように引用されたことはちょっと日本人のファンとして恥ずかしいところです。)
アデル・プロがフランス側の製作として関与していますが、スタッフ、キャストともにこれまでのドロンさんの作品には馴染みのないメンバーばかりで、彼のフィルモ・グラフィーの中ではかなり異色の作品といえます。
唯一ギャングのボスを演じた
とはいえドロンの役柄は“常に忙しく動き回る男”で、
かつ“表と裏の二つの顔を持つ男”といういつもの18番のキャラクターであり、
ストーリーにもメルヴィル作品のように首をかしげるような展開はなく
非常によくできた構成から成り立っている作品です。
この作品でドロンは両手で拳銃を自由に操ることができるスナイパーを演じていますが、
これは『レッド・サン』での左利きの特訓の成果なのでしょう。
日本で発売されているDVDはイタリア語と英語の吹替え盤ですが、いずれもドロン本人の声ではなく、
最近フランス盤DVDでドロン本人のフランス語の台詞を聞いて初めてこの作品を違和感なく観る事ができました。
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この作品以外でドロンが英語をしゃべっている
『スコルピオ』や『エアポート’80』でのドロンの声とは
明らかに違っていますので間違いないと思います。
ご丁寧なご挨拶ありがとうございます
"ビック・ガン"好きな作品です
妻子の悲劇を見つめるあの氷ついた様な表情!
息子のお墓での涙・・・めったに映画鑑賞で泣かない私もグッときてしまいました
あと、一番の疑問に思っていたのが
あの英語はドロン本人なのか?でしたので
お答えいただけて嬉しく思います
声優さんって本当にお上手ですね
早速のコメントもありがとうございます。
オープニングの歌の平和でリリカルな響きは、その後のドラマの展開からするとかなり不釣合いなものですが、
だからこそ平穏な家庭を破壊された主人公の悲しみと怒りが観客に伝わってくる効果を生んでいるのだと思います。
「ビッグガン」、ピストルもののドロン作品の中で好きな作品のひとつです。オープニングのオルネラ.ヴァノーニの歌がいい。
舞台もパリ、ミラノ、コペンハーゲンとヨーロッパの風情がふんだんに盛り込まれていて軽快な娯楽作品に仕上がっています。