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アラン・ドロン LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を多方面から考察し、またファンの方々との交流に重きを置いております。

『BORSALINO & CO.』

2008-05-18 | THE SOUNDTRACKS
クロード・ボランの音楽がついた「ボルサリーノ1」を数十年ぶりに観た直後に、
この「ボルサリーノ2」を改めて鑑賞してみたところ、
高校生時代に私が抱いた「2」の鮮やかな記憶が一気に呼び覚ませられました。
すり替えられた「1」の音楽によって「1」ばかりでなく「2」までもが
私の頭の中では今日まで違った印象の映画になってしまっていたのです。
それほどまでに映画音楽というものは映画作品全体に影響を及ぼしているものなのだと
再認識するに至った次第です。

今回は前回「ボルサリーノ1」から引き続いて、
それぞれの曲の使用箇所で判別できたものを記載していきます。
曲順は前回通りCDアルバムからのものです。

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(14)Borsalino and Co.: Roch Attaque
マルセイユに帰還したロックが警部の車に乗り込み、ボルポーネとの会談を依頼する

(15)Arts Deco 1935
ロックが経営するクラブでバンドが演奏する曲。 

(16)Folie Czardas 
ローラの誕生日のお祝いのセレモニーの後クラブの中でかかる曲

(17)Borsalino Swing 
エンディングの場面、ローラと客船の中でダンスを踊るシーンからエンド・クレジットにかけて流れる。
テーマ曲の躍動感あふれるビッグ・バンド・アレンジが素晴らしいです。

(18)Fernand 
行方不明のロックを部下のFernandが捜し歩くシーンと
精神病院からロックを救出し港から船に乗って逃亡する場面。

(19)Rose Night 
ボルポーネ一家が経営するクラブで流れている曲。

(20)Le Retour de Roch 
前半は前作のテーマ曲(1)のアレンジをそのまま受け継いだスロー・バージョン、
後半は(8)のオーケストラ・バージョン。
当時発売されたLPには収録されていなかった曲で使用箇所は確認できませんでしたが、大変印象に残る曲です。

(21)Delice Viennois 
ボルポーネ一家が客船の中で繰り広げるパーティーの中で演奏されている曲。

(22)Select Society 
同じくボルポーネ一家が経営するクラブで流れている曲。

(23)Le Retour de Borsalino 
警察署内でボルポーネと直接対面して宣戦布告したロックたちの行動のバックに流れる曲。

(24)Alcazar Parade 
ロックの経営する演劇場でコメディアンが登場する際の入場曲。

(25)Prends-Moi Matelot [Instrumental] 
ロックが経営するクラブで演奏される曲で(8)のバリエーション曲。

(26)Borsalino Medley [Inedit] 
「1」と「2」からの様々な代表曲が数小節ずつメドレー形式でつなぎあわされた未発表曲。
この曲がいったいいつ録音されたのかは不明ですが、
音から推察すると「1」「2」と同じバンドのメンバーが演奏しているのは間違いないようです。
この曲だけ聞いても「ボルサリーノ・サーガ」のエッセンスを全て感じ取ることができる名曲です。

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2 Comments

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音のイメージって… (ジュリアン)
2008-05-18 22:41:50
やっぱりサントラって作品には欠かせないもの… 『ボルサリーノ』の差し替えでつくづく思いますね。映像は同じでも全く違うものになってしまいますから…ビデオで観たときのがっかりした自分を思いだしました。オリジナルな形で観れる日が早くきて欲しいものですね
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音のイメージの重要さ (チェイサー)
2008-05-25 16:54:35
ジュリアン様
仰るように「1」のLDを観た時は私も本当にがっかりさせられました。
このせいで「2」の前半、ロックが自分の劇場でPrends-Moi Matelotを
一人で聞いている場面が非常にうすっぺらいものになり、
ドロンさんの演技も独りよがりなナルシティックなものにしか見えなくなりました。
ところが今回再見すると、亡くした親友カペラとの「1」の仲直りの場面を
ロックが頭の中で思い描いているように観えてきたのです。
これでやっと私の中で二つの作品が一つにつながりました。
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