LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

1987 KIMONO PARTY IN MATSUYAMA (3)

2009-06-28 | ON STAGE
松山の着物パーティー最終回です。

8人目の質問者

「どういう装いの女性が一番のお好みですか?」

「理想はないです。女性が女性であれば愛します。
だから人種とか国籍は関係ないです。女性らしい女性が好きですね。
着物を着ていても着物を脱いでいても(笑)」

そして最後の質問者からは、

「今までの人生で自分の信条としてどういう生き方をしていますか?」

この質問に対するドロンさんの以下の答えでこのパーティーは締めくくられます。

「まず重要なのは男は男であること。
そして子供がいることに対する父親という責任感。
さらに自分の人生を成功するためにはやっぱり人間を愛すること、
思いやりとかそういったことが大切です。」

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最後のドロンさんの言葉の中で“AIMER ET DONNER”という単語を聞き取ることができました。
特に“DONNER(=GIVE)”という単語は彼のこれまでの人生を象徴する言葉ではないかと思います。
(通訳の方は「思いやり」と訳されていました。)

ご両親から授かった(“GIVEN”)天賦の才能を、若き日に巨匠たちとの仕事の中で切磋琢磨しながら磨きあげ、今度はその自分の才能を人々に授けていく(“GIVE”)立場にドロンさんは変わっていきました。
映画を中心としたご自身の活動の場で、自分の回りのスタッフたちに仕事の場を与え、彼らとともに完成させた作品は世界中の人々に影響を与え続けてきました。

このパーティーの最後にドロンさんがこの言葉を残されたことに私は非常に感銘を受けました。
Comments (2)
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