LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

MADLY (2)

2009-02-22 | Dossiers de Presse
アラン・ドロンさんの幻の作品『栗色のマッドレー』パンフレットの続きです。

今回はカラーのスチール写真のページばかりを集めてみましたが、
こうやって見ますとベージュ色を基調とした渋くて淡い色調の映像が
全編に亘って展開されていたのだということがよくわかります。

パンフレットに書かれている掲載文の中からその要約を以下に記します。

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■ミレイユ・ダルクの言葉
「愛が義務的になった時、これほど危険なことはありません。
男を愛する、それは彼が自由で、独創的で、素朴な状況を保つ、
つまり保たせてあげるということなのだと思います。
もし彼を独占し束縛するようなことがあれば、
そこには倦怠と苦痛しかないのです。
私はアラン・ドロンとの生活をここでほんの少し表現したかったのです。」

■ジェーン・ダベンポートについて
70年の春、たまたま”マッドレー”役の女優を探すために
ニューヨークに来ていたアラン・ドロンが、
彼女の載った「エセンス」という雑誌を見て、即座に会見を求めてきた。
もともと映画スターに興味のない彼女はこれを拒み続けたが、
ドロンの強い要求と脚本を読んでやっとOKとなった。
だが残念なことに彼女はこれっきり映画出演はしないという。
本職はモデルだからという理由で。

■映画の主な舞台となる豪華な城は、ナンツィエ城(1521年建造)という立派なお城で、
撮影のために高さの違う続きベッド、バスルーム、居間などが模様替えされた。
本当の持ち主はマダム・ギュイペという未亡人で、
アラン・ドロンの大ファンとのこと。

■映画に見られるすべての美術品、絵画などはすべてアラン・ドロンのコレクションで、
とくに彼が厳選して持ち寄ったものばかり。
ドロンはフランス映画界では美術品のコレクターとしてよく知られている。
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