LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

PARIS MATCH (40)-1

2007-09-01 | INTERVIEW
PARIS MATCHパリマッチ誌最新号より

ドロンさんと二人の子供たちが過ごしたバカンスの写真が
彼のインタビューを交えて特集されています。

インタビュー前半のドロンさんの言葉の抜粋をご紹介します。

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今回モーリシャスに子供たちと来たのは3回目さ。
この地は私たちのパラダイスではあるが、
最も大事なことは場所がどこかではなく、
3週間を3人だけで過ごせると言うことなんだ。
子供たちは私に力とエネルギーを与えてくれるよ。

7月に子供たちは彼らの母親とオランダとイビザで過ごした。
8月は私とモーリシャスへ行く番だ。
5月に『マディソン郡の橋』の公演がジュネーブで終わって以来、
私はこのときを待ちに待っていたんだ。
彼らを初めてここに連れてきたのはアヌーシュカが5歳、弟が4歳だった。
彼らが成長していくのを見て観察することほど楽しいことはない。

ドゥーシーはこことはまた違うパラダイスだ。
子供たちの母親は、そこのことを「基地」と名づけた。
今でもそこで生まれ育った彼らはそう呼んでいる。
ドゥーシーで犬に囲まれている当時4歳だった娘や息子、母と私の姿は
今でも永遠に心の中に残っている最も美しいイメージだ。

時々彼らにいつかはあの土地を売ってしまうよと言ってるんだ。
「だってあまりにも広すぎて、私がいなくなったら、
お前たちにはとてもじゃないが管理することはできない。」
すると息子は、そんなことは問題じゃない、ちゃんと管理できる、って言うんだ。
彼はどれだけあの場所に魅せられてきたかを話すんだ。
私の飼っていた35匹の犬の墓のあるあの場所を。
この夏、そのうちの1匹が去ったとき、彼らはとても悲しんだんだ。
まるで自分たちの兄弟が亡くなったようにね。

このモーリシャスでは私たちは海から10メートルのところにある
プライベートヴィラに滞在してる。
テラスで私が作った朝食を食べようと毎朝早く起きるよう言うんだが、
娘はどうしても朝寝坊したがるんだ。

休日だから彼らは自分たちのやりたいことを自由にやってはいるが
お互いに支配されることはいやなようだ。
彼らは他の家庭の子供たちと同じように過ごして、
友達になって互いに電話番号を交換し合ったりしている。

彼らが私の人生にやってきてくれて私の人生は10年若返ったようだ。
私のように50歳を過ぎてから子供を授かった親は
若さやヴァイタリティが若いときのまま維持されるんじゃないかな。
今でも忘れられないのは、数年前のある日、
彼女を迎えに学校の門の前に行った時の事だ。
「パパは私の友達のお父さんたちよりもずっと若く見えるわ」
って言ってくれたんだ。こんなに嬉しいことはなかったさ。

子供たちの視線で自分の姿を見たとき、
肉体的に衰えて、老人のようになっていくことなんて考えられない。
現実には私は彼らの祖父の年代だ。
アントニーはもう43歳なんだから。

ティーンエイジャーと一緒にいて彼らを理解することはとても難しい。
彼らは違う世界に住んでいる生き物のようだ。
仕方なく私は彼らの言葉を理解しようと努めているのさ。
28歳のときにアントニーが生まれたとき、
私は自分のために映画の撮影ばかりやっていてこんな余裕はなかった。
今の私はこれ以上自分のキャリアを積み上げることにはもう関心はない。
私の時間はこの二人の子供たちのためだけにあるのさ。
アントニーに対してと、アヌーシュカとアラン・ファビアンに対するのとは
私の見方が違っているのは事実だ。
彼らは私が誰かは知っている。
しかし彼らは自分たちの父親がどんな仕事をしてきたか
まだはっきりとは理解していないんだ。

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後半に続きます。
Comments (2)
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MLIF OTOHP

2007-09-01 | THE MAGAZINES
正解は左右反転でした。
ジュリアン様の仰る裏焼きも同じ意味かもしれません。

最初に見た時は気づかなかったのですが、
ドロンさんの左手にブレスレッドがあり、
当時の髪の毛の分け目も反対であることを発見しました。

もったいぶるほどのこともなかったかもしれません。
皆様失礼しました。
Comments (3)
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