陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

63回目の終戦記念日

2008-08-15 20:09:25 | 大東亜戦争
 蝉の音が五月蝿いほどの8月15日、63回目の終戦記念日を迎える。正午に我が家で英霊と戦災被害者に対し黙祷。

 福田首相は、靖国神社へ行かなかったが、小泉元首相、安倍前首相はこの日参拝を行った。その外、閣僚数名が参拝している。

 昨年の安倍内閣では、首相始め閣僚は一人も参拝をしなかった。国家運営に当る責任者は、「戦没者慰霊式典」の行われるこの日に、英霊の魂を慰安するため靖国神社へ行くべきだ。

 今上陛下が参拝を済まされた後に、総理大臣が防衛大臣を伴い、統合幕僚会議議長、陸・海・空の各幕僚長と儀仗隊を引き連れて昇殿参拝されるのが望ましいけれども、当分それは無いものねだりであろう。実に寂しい国柄になったものだ。

 <終戦の詔勅>を修正した時に、陽明学者・安岡正篤は「萬世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス」の語を付け加えた。それは、永遠の将来の為に今ここに太平の世を開くのであって、一時的に戦争に負けた和平のためだけではないと言う意味が含まれていた。また、それは先帝陛下の御心に繋がったのである。

 安岡は、この語を「近思録」の為学類から選んだ。そして、「義命ノ存スル所」をその前に配置したが、これは閣議では採用されなかった。敗戦後の日本では、<義>と言う観念が減ってしまったのはそのためなのだろうか(笑)。

 今日はお盆の中日だから、父母の霊は実家へ還ったことだろう。

 それから、8月15日は<聖母マリア被昇天の祝日>で、収穫祭を兼ねてカトリック教徒は大々的にお祝いするらしい。フランスやスペインの農民達は、「盆踊り」ではなく、ダンスや音楽でこの夜を楽しむとの事。

(参考)

 終戦記念日に思う

 終戦の詔勅
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