初冬の暖かい日が続く昨今、自分でスタッドレス・タイヤに交換、降雪に一応は備えた。道路に雪が全く無いので、外出は専ら自転車を利用している。一方、原油価格高騰は、この田舎町にもゆっくりと影響を及ぼしつつある。12月からの石油製品一斉再値上げについて、産経新聞によれば、
石油卸価格約7円値上げ ガソリン155円 灯油は1800円台も視野に
2007.11.29 23:01
新日本石油など石油元売り大手は29日、12月から石油製品の卸価格を、1リットルあたり6・7~7円程度値上げすると発表した。10月から3カ月連続の値上げとなり、レギュラーガソリンの小売価格は155円前後に達し、過去最高値の更新が確実な情勢だ。灯油の小売価格はさらに高い10円前後の値上げとなる見通しで、消費者にとっては、暖房費用がかさむ厳しい冬となりそうだ。
原油価格の高騰のため、新日石は12月からの卸価格を平均6・7円値上げする。ジャパンエナジー、昭和シェル石油も同7円値上げ。新日石の場合で1リットルあたりの調達コストは前月に比べ5・6円上昇しており、湾岸危機下の平成2年10月(8円)に次ぐコスト増で大幅値上げを余儀なくされた。
新日石の中村雅仁常務は、この日の記者会見で、ガソリンの小売価格は「1リットル155円前後となる見込みだ」と説明。灯油については明らかにしなかったが、石油連盟の渡文明会長(新日石会長)は先の定例会見で「灯油は価格の未転嫁分が3円程度あり、合わせてお願いすることになる」と表明しており、ガソリンより値上げ幅が大きいとみられる。
すでにコープさっぽろは、灯油小売価格の全国指標となる組合員向け配達価格を、12月1日から17円値上げして1リットル=97円にすると発表。前年同期(72円)に比べ33%の値上げとなる。石油情報センターが28日に発表した灯油価格(店頭)の全国平均は18リットル=1628円と過去最高を更新したが、12月には1800円近い水準となる可能性もある。
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/071129/env0711292301002-n1.htm
それに、山形新聞の報道によると、
灯油、ガソリン一斉値上げ 県内各所で駆込み需要
2007年12月1日(土) 11:14
県内の多くの燃料販売店でも1日、灯油やガソリンの価格が一斉に値上げされた。ともに上げ幅は5円前後。中には灯油の店頭価格を一気に7円上げ、1リットル当たり98円にした店もあった。18リットルに換算すると1764円。このため、前日の30日までにガソリンや灯油を購入する駆け込み需要が各所で見られた。燃料は引き続き高値で推移する見通しだ。
山形市の山新石油によると、灯油の店頭価格は約5円値上がりし、1リットル92-93円とした。人件費のかかる配達価格は100円も目前。レギュラーガソリンも5円プラスの153円まで上がった。ただ、仕入れ値は6-7円上がっており、すべてを価格転嫁できないのが実情。担当者は「ここまで値上げが続くと、上昇分の一部を吸収し続けるのも限界」。
市内の各ガソリンスタンドでは30日の夜遅くなっても、給油スペースが空くのを待つ車列の絶えないガソリンスタンドもあった。
新庄市のガソリンスタンド、ドクター・ドライブ新庄店は「客から『値段は下がらないのか』と聞かれることが多いが、対処のしようがない」、酒田市の販売店も「利益はぎりぎり。何とか理解して」と嘆いていた。
米沢市の新日本石油小池商店では、駆け込み需要から前日の30日の売り上げがガソリンは通常の4倍、灯油は3倍となった。小池忠宏社長は「すべての宅配には対応できず、値段を30日のままにして後日配達することにした。配達は3日までかかりそう」と話していた。
約400世帯の会員で配達灯油を共同購入している山形市消費者連合会(五十嵐優子会長)は30日、市内の小売業者と12月分の価格交渉に臨んだ。「少しでも安く」「経営が厳しい」と、両者のせめぎ合いが続き、最後は前月比5.5円高の1リットル95円で決着。五十嵐会長は「石油元売り会社の要求に逆らえない小売店の苦しさは理解できる」とした一方で、「割高でも配達灯油に頼るしかない高齢者は、特につらい冬を迎えなければならない」と話していた。
http://www.yamagata-np.jp/newhp/kiji_2/200712/01/news20071201_0005.php
30年前の第二次オイルショックの頃、灯油は18リットル缶で600円位だったのが懐かしい。軽油も価格が大幅に上昇した。大雪になると当地では大型除雪車が活躍するが、ペイ・ローダーなどは軽油をがぶ飲みにする。地方公共団体の管理する道路除雪費用も嵩(かさ)むはずだ。
私のところでは、偶々出入りの業者が勧めたから、400リットルの灯油備蓄タンクには、今年5月頃に満杯にしておいた。暖かい晩秋と初冬が続いたので、今迄50リットル位を使っただけで、あまり減っていない。だが、1-2月の厳冬期には当然だがもっと使用量が増えるだろう。
我が家もエネルギー消費改善に少々工夫をしている。ボイラーを300リットル容量から460リットル容量の深夜電力利用タイプに置き換え、風呂、台所や洗面所で使うお湯を増量;廊下、トイレ、洗面所に深夜電力利用の蓄熱暖房器を導入し、家全体が温まるようにした;人の常住する部屋へは200V配線のエアコンを導入して石油ストーブ利用時間を極力減らす;そして開口部へ二重窓や二重ガラスを設置して熱エネルギーの消費を抑えたなど。時間帯別電灯料金を申請すると、電力料金が午後11時から午前7時まで10分の1になるから、夜型の生活者には深夜電力利用が有利だ。
最近は、完全電化の新築家屋が増えているようだ。東北地域の家構造は、北海道とは異なって密閉性が中途半端である。梅雨の無い北海道に比べると、蒸し暑さが酷いので、それを避けているためだろうし、最低気温もー10℃程度に留まるからだ。
だが、壁や床に十分な量の断熱材を入れ、二重窓にすると、同じ暖房システムを用いても暖かさや保温性が全く異なるし、予想外にエネルギー消費量は少ない。我が家の部分改築でそれをつくづく感じた。石油価格の高騰もあるが、高齢者の住む家では、空気がきれいになる上、安全だからエアコンや蓄熱暖房を採用した方が良いと思う。ただし、初期投資が少し掛かるけれども。
先週は、原油価格がバーレル当り90ドルを割り込んだ。でもこれは一時的な低下現象で、需要期を迎え原油価格は高止まりする傾向にある。今中東で何かが起これば、バーレル当り150ドルになっても不思議では無い。当面、円高になることを期待し、厚着をして石油消費を抑えるしか手は無さそうだ。
石油卸価格約7円値上げ ガソリン155円 灯油は1800円台も視野に
2007.11.29 23:01
新日本石油など石油元売り大手は29日、12月から石油製品の卸価格を、1リットルあたり6・7~7円程度値上げすると発表した。10月から3カ月連続の値上げとなり、レギュラーガソリンの小売価格は155円前後に達し、過去最高値の更新が確実な情勢だ。灯油の小売価格はさらに高い10円前後の値上げとなる見通しで、消費者にとっては、暖房費用がかさむ厳しい冬となりそうだ。
原油価格の高騰のため、新日石は12月からの卸価格を平均6・7円値上げする。ジャパンエナジー、昭和シェル石油も同7円値上げ。新日石の場合で1リットルあたりの調達コストは前月に比べ5・6円上昇しており、湾岸危機下の平成2年10月(8円)に次ぐコスト増で大幅値上げを余儀なくされた。
新日石の中村雅仁常務は、この日の記者会見で、ガソリンの小売価格は「1リットル155円前後となる見込みだ」と説明。灯油については明らかにしなかったが、石油連盟の渡文明会長(新日石会長)は先の定例会見で「灯油は価格の未転嫁分が3円程度あり、合わせてお願いすることになる」と表明しており、ガソリンより値上げ幅が大きいとみられる。
すでにコープさっぽろは、灯油小売価格の全国指標となる組合員向け配達価格を、12月1日から17円値上げして1リットル=97円にすると発表。前年同期(72円)に比べ33%の値上げとなる。石油情報センターが28日に発表した灯油価格(店頭)の全国平均は18リットル=1628円と過去最高を更新したが、12月には1800円近い水準となる可能性もある。
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/071129/env0711292301002-n1.htm
それに、山形新聞の報道によると、
灯油、ガソリン一斉値上げ 県内各所で駆込み需要
2007年12月1日(土) 11:14
県内の多くの燃料販売店でも1日、灯油やガソリンの価格が一斉に値上げされた。ともに上げ幅は5円前後。中には灯油の店頭価格を一気に7円上げ、1リットル当たり98円にした店もあった。18リットルに換算すると1764円。このため、前日の30日までにガソリンや灯油を購入する駆け込み需要が各所で見られた。燃料は引き続き高値で推移する見通しだ。
山形市の山新石油によると、灯油の店頭価格は約5円値上がりし、1リットル92-93円とした。人件費のかかる配達価格は100円も目前。レギュラーガソリンも5円プラスの153円まで上がった。ただ、仕入れ値は6-7円上がっており、すべてを価格転嫁できないのが実情。担当者は「ここまで値上げが続くと、上昇分の一部を吸収し続けるのも限界」。
市内の各ガソリンスタンドでは30日の夜遅くなっても、給油スペースが空くのを待つ車列の絶えないガソリンスタンドもあった。
新庄市のガソリンスタンド、ドクター・ドライブ新庄店は「客から『値段は下がらないのか』と聞かれることが多いが、対処のしようがない」、酒田市の販売店も「利益はぎりぎり。何とか理解して」と嘆いていた。
米沢市の新日本石油小池商店では、駆け込み需要から前日の30日の売り上げがガソリンは通常の4倍、灯油は3倍となった。小池忠宏社長は「すべての宅配には対応できず、値段を30日のままにして後日配達することにした。配達は3日までかかりそう」と話していた。
約400世帯の会員で配達灯油を共同購入している山形市消費者連合会(五十嵐優子会長)は30日、市内の小売業者と12月分の価格交渉に臨んだ。「少しでも安く」「経営が厳しい」と、両者のせめぎ合いが続き、最後は前月比5.5円高の1リットル95円で決着。五十嵐会長は「石油元売り会社の要求に逆らえない小売店の苦しさは理解できる」とした一方で、「割高でも配達灯油に頼るしかない高齢者は、特につらい冬を迎えなければならない」と話していた。
http://www.yamagata-np.jp/newhp/kiji_2/200712/01/news20071201_0005.php
30年前の第二次オイルショックの頃、灯油は18リットル缶で600円位だったのが懐かしい。軽油も価格が大幅に上昇した。大雪になると当地では大型除雪車が活躍するが、ペイ・ローダーなどは軽油をがぶ飲みにする。地方公共団体の管理する道路除雪費用も嵩(かさ)むはずだ。
私のところでは、偶々出入りの業者が勧めたから、400リットルの灯油備蓄タンクには、今年5月頃に満杯にしておいた。暖かい晩秋と初冬が続いたので、今迄50リットル位を使っただけで、あまり減っていない。だが、1-2月の厳冬期には当然だがもっと使用量が増えるだろう。
我が家もエネルギー消費改善に少々工夫をしている。ボイラーを300リットル容量から460リットル容量の深夜電力利用タイプに置き換え、風呂、台所や洗面所で使うお湯を増量;廊下、トイレ、洗面所に深夜電力利用の蓄熱暖房器を導入し、家全体が温まるようにした;人の常住する部屋へは200V配線のエアコンを導入して石油ストーブ利用時間を極力減らす;そして開口部へ二重窓や二重ガラスを設置して熱エネルギーの消費を抑えたなど。時間帯別電灯料金を申請すると、電力料金が午後11時から午前7時まで10分の1になるから、夜型の生活者には深夜電力利用が有利だ。
最近は、完全電化の新築家屋が増えているようだ。東北地域の家構造は、北海道とは異なって密閉性が中途半端である。梅雨の無い北海道に比べると、蒸し暑さが酷いので、それを避けているためだろうし、最低気温もー10℃程度に留まるからだ。
だが、壁や床に十分な量の断熱材を入れ、二重窓にすると、同じ暖房システムを用いても暖かさや保温性が全く異なるし、予想外にエネルギー消費量は少ない。我が家の部分改築でそれをつくづく感じた。石油価格の高騰もあるが、高齢者の住む家では、空気がきれいになる上、安全だからエアコンや蓄熱暖房を採用した方が良いと思う。ただし、初期投資が少し掛かるけれども。
先週は、原油価格がバーレル当り90ドルを割り込んだ。でもこれは一時的な低下現象で、需要期を迎え原油価格は高止まりする傾向にある。今中東で何かが起これば、バーレル当り150ドルになっても不思議では無い。当面、円高になることを期待し、厚着をして石油消費を抑えるしか手は無さそうだ。
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