陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

スタクスネット・ウィルスが世界を襲う:シーメンス製品がターゲット

2010-10-24 22:41:02 | Weblog
 コンピューター・ウィルスを作って流布させる人物は、愉快犯的感覚を持つ一方、陰険で卑怯、捻じ曲がった精神の持ち主(某国官房長官を思い起こしてはならない!)と想像している。相当な知力に溢れていることは間違いないはずだ。

 それが、組織的に企業攻略、更には国家間謀略にも利用されるとなると恐ろしい。スタクス・ネット(Sutaxnet)と言われるコンピューター・ウィルスは、ウィンドウズOSのUSBメモリーから侵入し、シーメンス社(独)のシステムソフトを選択的に攻撃すると言う。同社は、世界でも著名な重電メーカーであり、発電システムや高速鉄道などの交通システムを製造・販売している。

 シーメンス社の鉄道システムに侵入したスタグスネットが運転制御回路を混乱させると、大事故を起こすだろうし、発電システムの制御バルブを誤動作させれば熱湯が噴き出す。

 原子力発電システムの燃料制御棒をスタグスネットが抜き取るよう指示すれば、原子炉は暴走し、メルト・ダウンつまり「チャイナ・シンドローム」も起きるだろう。発展途上国は、外国製の原子力発電システムを導入しているので、十分な警戒が必要だ。スタグスネットは、イランの核開発に絡んだ謀略と見るのは考え過ぎだろうか?

発電所や工場を標的…システム乗っ取るウイルス拡大2010年9月27日

 【ワシントン=勝田敏彦】発電所や工場などの機器を監視・制御するシステムを乗っ取って操ることができるウイルスが、世界規模で広がっていることがわかった。「スタクスネット」と呼ばれ、電気、水道、ガスなど重要な社会インフラに影響が出る可能性がある。米CNN電子版は「これまで見つかった不正プログラムで最も危険な可能性がある」と報じた。

 このウイルスはUSBメモリーに書き込まれ、挿入されたコンピューターから米マイクロソフト社の基本ソフト、ウィンドウズの弱点を突いて侵入。産業用システムとして広く使われている独シーメンス社製のソフトを探索して乗っ取る。家庭や企業の情報システムには感染しない。

 シーメンスが把握している感染は、7月中旬以降、主にドイツの工場で見つかった15件。シーメンスのソフトは、機器を監視・制御する機能を持つため、弁の誤動作などさまざまなトラブルが起きる恐れがあったが、ワクチンソフトですでに対策を施した。マイクロソフトも、弱点をふさぐ更新ソフトを8月にリリースした。

 米セキュリティーソフト大手シマンテックのゲリー・イーガン安全性対応部長は「手口が非常に洗練されており、素人の仕業とは思えない」と述べ、専門知識のある組織の関与を疑っていることを明らかにした。そして「電力、ガス会社などは十分な注意が必要だ」と強く警告している。

 シマンテックによると、イランやインドネシア、インドに感染が集中している。理由は不明だが、24日付英フィナンシャル・タイムズは「イランの核施設が標的」とのドイツの専門家の見方を伝えた。

 ウイルス対策大手のトレンドマイクロのリポートによると、8月に日本でも13件被害が報告されたという。
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201009250116.html
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