陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

奄美豪雨の被害甚大

2010-10-24 11:45:07 | Weblog
 秋雨前線と湿った暖気流の相乗効果で、10月20日に奄美大島を襲った豪雨は、1日雨量が622mmにも達した。これは、107年ぶりに降雨記録を更新する内容で、梅雨期の総雨量に匹敵すると言うから凄まじい。

 この災害で、亡くなられた方は3人、何れも高齢者でご冥福をお祈りする。被害が大き過ぎて、倒壊家屋数や浸水家屋数の把握も出来ていないようだが、被災地の人々には頑張って苦境を乗り越えて欲しい。政府もなるべく早く激甚災害指定を行い、復興に財政支援をして欲しいものである。


奄美豪雨の死者3人に、孤立小中学生無事も救助難航

 鹿児島県奄美大島の豪雨災害で、県警や第10管区海上保安本部(鹿児島)、陸上自衛隊などは21日、本格的な救助活動を始めた。島北東部の龍郷町で発生した土砂崩れによる家屋倒壊現場では、住人の宮之原敏子さん(88)の遺体が見つかり、豪雨災害による死者は、奄美市住用町のグループホーム「わだつみ苑」の女性入所者2人を含め、計3人になった。連絡が取れなくなっていた小中学校の児童・生徒約140人は全員無事が確認されたが、うち19人は校内にとどまっている。

 県警などによると、龍郷町の土砂崩れ現場では21日朝から捜索を行い、倒壊した家屋から同日午後、宮之原さんの遺体を収容した。

 わだつみ苑で死亡したのは、池ヒサさん(90)と永スエさん(87)と判明。死因は水死だった。ほかの入所者7人は無事で、21日午後、島内の病院に搬送された。

 小中学校の校舎に取り残されていた児童・生徒約140人は21日未明から午後にかけて全員無事が確認された。このうち約100人は公民館などに移ったほか、一部は帰宅した。住用小、住用中では計19人が教職員とともに校内に残っている。

 住用町の別の特別養護老人ホーム「住用の園」に取り残されていた入所者ら約120人は、21日未明までに警察官の誘導で町内の奄美体験交流館に避難した。

 交流館には、住用の園の入所者や児童・生徒の一部、近隣住民ら計200人が避難。市から食事が配給された。

 10管は巡視船艇4隻を21日早朝から住用町沖の湾内に停泊させ、人工透析が必要な患者を含む病人や負傷者計21人を収容し、島内各地の病院に搬送した。
 県が災害派遣を要請した陸上自衛隊の隊員58人も同日、現地入り。22日はさらに増員する。

 島内では21日夜の時点で1286世帯2669人に避難指示・勧告が出ている。がけ崩れなどで30か所が全面通行止めとなり救助活動は難航。約7400世帯が停電している。固定電話は住用町など計6695戸で不通となり、携帯電話も住用町、龍郷町などを中心につながらない状態が続いている。

 床上浸水は龍郷町でこれまでに150棟を確認。その他の市町村では詳細を把握できていない。
(2010年10月22日 読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20101022-OYS1T00227.htm
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