昨日の日曜日は、久し振りの快晴。「小春日和」なのだろうか。のんびりと雪囲いや草木の植え替えなどした。
敗戦直後、当時11歳の少女、川田正子さんが唄った<里の秋>(昭和20年12月)が懐かしい季節である。敗戦に意気消沈しながらも、国民はこれで外地にいる肉親が帰って来ると言う正直な安堵感を持ち、それを掻き立てるような川田さんの歌い振りであった。
数多くの少女達は、この<里の秋>を聴いて、「これ、私のことを唄っているんじゃない?」と思ったそうである。優しくて力強い父親、その大きな姿にもう直ぐ会えるのだなと彼女達は期待に胸を膨らませていたことであろう。
昭和20年12月末、幼かった川田正子さんが歌ったオリジナルの YouTube 動画があったのだが、今は削除されてしまった。ここでは、倍賞千恵子さんの歌唱を聴いてみる。
~里の秋~ 倍賞千恵子
川田さんが60歳頃に、この曲を再び歌った動画がある。50年以上前の懐かしい想い出が、老いた彼女の脳裏に鮮やかに甦ったことであろう。川田さんは、2006年1月、静かに永眠された。享年72歳。
里の秋_川田正子さん
<里の秋> (昭和20年=1945)
作詞:斎藤信夫
作曲:海沼 実
1.静かな静かな 里の秋
お背戸に木の実の 落ちる夜は
ああ 母さんとただ二人
栗の実 煮てます いろりばた
2.明るい明るい 星の空
鳴き鳴き夜鴨(よがも)の 渡る夜は
ああ 父さんのあの笑顔
栗の実 食べては 思い出す
3.さよならさよなら 椰子(やし)の島
お舟にゆられて 帰られる
ああ 父さんよ御無事(ごぶじ)でと
今夜も 母さんと 祈ります
(参考)
愛唱歌教育の充実を願う
http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/49872f25b35c05f66be191f866b21bc0
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