陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

豪雪に苦慮する東日本自治体

2012-01-29 22:37:01 | Weblog
 今シーズンは、昨年12月中旬から「クリスマス寒波」が襲来して、80cmもの積雪量になった。ここ5~6年には無い珍しい事態である。年が明けてからも、雪は断続的に降り続き、町内道路(市道)の完全排雪作業が1月13日に行われた。これは、町内会の費用で行った。

 しかし、その後も雪は降り止まず、現在の積雪量は120cm(!)を越えた。我が家の母屋は、屋根から雪が自然落下する造りなのだが、車庫と物置はスコップで雪下ろししなければならぬ。雪下ろしは、慎重にやっていれば程良い運動になるのだが、度重なると老骨には大いに堪(こた)える(笑)。

 豪雪地帯の米沢市では、物流や通勤者の利便のため、市道の除雪を大規模に行う。午前4時前後から、巨大なタイヤドーザーがランプを煌々と照らして走り回る。

平成22年度(2010)の市決算では、降雪量累計が974cmに達し、

除雪対策費     8億2064万円
(内委託料     7億8000万円)
車道除雪延長距離   600km
タイヤドーザー、ロータリー車など 280台

 タイヤドーザーは、市保有の機材は僅かで、建設会社に委託し利用する。建設会社としては、高価な機材を冬期間遊ばせるわけに行かないので、大雪は大歓迎だ。それに、これらの機材は軽油を「がぶ飲み」するので、ガソリン・スタンドも笑いが止まらない。恐らく、今年度の市除雪対策費は20億円を越すと想像される。

 この数日、寒気団が停滞しているので、当地も冷え込みが厳しい。


凍える県内、4日連続真冬日
2012年01月28日 19:27

 冬型の気圧配置と上空の強い寒気の影響が続く県内は、28日も断続的に降雪が続いた。また、日中も気温が上がらず、全域で真冬日(最高気温が0度未満の日)となった。

 山形地方気象台によると、同日午後6時現在の積雪量は山形55センチ、酒田21センチ、新庄124センチ、尾花沢160センチ、米沢90センチ、長井89センチ、小国178センチ、大蔵村肘折306センチ、西川町大井沢208センチ。

 東北地方の上空約5千メートルに氷点下36度以下の寒気が流れ込み、同日の最高気温は山形が氷点下2.1度、酒田同1.3度、新庄同3.4度、尾花沢同4.0度、米沢同2.1度。平年を4~5度ほど下回り、各地とも4日連続で真冬日となった。この5カ所を含め、同気象台の22観測地点全てが真冬日となった。山形では1月の真冬日が8日間となり、平年の4.9日を既に上回っている。

山形道と東北中央道、除雪で通行止めに

 東北中央自動車道は除雪のため28日午後1時半~2時45分、全区間で通行止めとなった。東北中央道が雪の影響で通行止めとなったのは今シーズン初めて。

 山形自動車道関沢-月山インターチェンジ間も同時間帯、除雪のため通行できなくなった。
http://yamagata-np.jp/news/201201/28/kj_2012012800809.php


 東北・裏日本の各自治体は、既に除雪予算が底を尽いた所もある。2月に入ってからも、寒波襲来が予想されるので、自治体は臨時予算捻出に追われるだろう。


積もる除雪費、底つく予算 大雪に苦悩の自治体…震災派遣でダンプ不足も
2012.1.28 23:20

 記録的豪雪になる可能性もでてきた今冬の降雪。北・東日本の日本海側の自治体では、すでに今年度当初予算に計上した除雪費を使い切ってしまい、予算の増額を迫られるところも出てきた。さらに、例年なら除雪した雪を郊外へと運ぶトラックが、今冬は東日本大震災の復興工事のため被災地に派遣されており、除雪作業に遅れが生じる事態にもなっている。

 気象庁のデータによると、毎年大量の積雪が観測される豪雪地帯の昨年11月以降の累積降雪量の平均は306センチ。「12月中旬の降雪シーズン入り以降、ほぼ連日、雪が降り続いている」(同庁)ことが、除雪回数の増加につながっている。

 11月以降、累積降雪量が平年の378センチを大幅に上回る453センチ(27日現在)となった青森市では、当初見込んでいた除雪費20億3千万円の予算の9割以上をすでに支出してしまった。費用はシーズン終了までに総額30億円程度に上る可能性があるという。累積降雪量が10メートルを超え、最近10年では除雪費用がもっともかかった平成16~17年の支出額に匹敵する。

 青森県弘前市では28日夕に積雪90センチを記録。今シーズンで最も深くなり、平年値(50センチ)の1・8倍となった。当初予算5億円の除雪費も底をつき、今月10日に4億円を緊急追加。このうち、すでに3億円近くを使っており、さらなる増額を余儀なくされている。

 両市はほぼ毎年、補正予算で除雪費を増額しているが、弘前市の担当者は「雪シーズンは2月が本番。冷え込みが続けば雪が凍って除雪車の効率が下がってしまい、さらに費用がかさむ」と危惧している。

 ■郊外に運べない

 東日本大震災の影響が、思わぬ形で除雪作業に遅れを及ぼしている自治体もある。被災地の復興工事で例年委託しているダンプカーが出払ってしまったためだ。このため、除雪車で雪を道路脇に積み上げても、処理するため郊外に運ぶことができない。

 青森市では、「早く雪をどかしてくれ」「除雪はまだか」といった苦情が殺到。昨年同期よりも3千件以上多い、8600件を超えるまでになっている。市の担当者は「こんなところに地震の影響がでるとは…」と戸惑いを隠せない。ダンプカーの被災地入りは青森市に限ったことではなく、同様の悩みは他の自治体も抱えている。

 新潟県十日町市では東日本大震災の翌日、長野県北部地震で震度6弱に見舞われ、道路の亀裂や土砂崩れが発生。昨年7月には豪雨災害にも遭った。そして、この大雪だ。市の担当者は「自然災害に振り回されっぱなしだ。まだ補修が手つかずのところがあるのに…」ともらす。

 同市は「(民間に委託した)除雪費用の支払いができない状態に陥る」として、市長の専決処分で5億2800万円を増額補正。例年1月から除雪作業を本格化させるが、今冬は12月からフル稼働状態だ。

 長野県北部地震で約200世帯が全半壊した長野県栄村では、仮復旧した道路に段差があるため、除雪車でスムーズに雪を取り除けない。担当者は「このまま降り続けば除雪が追いつかなくなってしまう」。

 雪下ろしや除雪作業中の死傷者も増えている。青森県は26日夕現在、死者9人(前年同期比7人増)、重軽傷者が142人(同67人増)に達した。栄村では1月6日、自宅の屋根で雪下ろしをしようとしていた男性(41)が転落。その後死亡した。男性は長野県北部地震で被害を受け、仮設住宅に入居していた。(森本充、川畑仁志)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120128/dst12012823230024-n1.htm


 来週も寒波襲来とのこと、除雪の運搬に備えて、体調を整える必要がある。大震災被災地の仮設住宅は、耐寒補修が済んだのかどうか、気になるところだ。


冬将軍また猛威か 週末にかけ大雪、荒天
2012.1.29 20:29

 気象庁は29日、日本の上空に31日から強い寒気が流れ込み、2月3日ごろにかけて冬型の気圧配置が強まる見込みとして、警戒を呼び掛けた。日本海側を中心に大雪となる所があり、風雪が強まって荒れた天気となる恐れもある。

 大雪、吹雪による交通の障害、強風や高波、積雪の多い場所では雪崩にも注意が必要。また、西日本を中心に降雪や低温により農作物に被害の出る恐れがある。

 29日は、北日本ですでに記録的な寒さとなった地点があった。北海道厚沢部町で朝の最低気温が氷点下24・8度、秋田県大館市で同19・0度と、いずれも観測史上最低記録を更新。国内有数の豪雪地、青森市・酸ケ湯の積雪は約430センチに達し、この地点で1月に4メートルを超えるのは観測史上初めてという。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120129/dst12012920310015-n1.htm
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1 コメント

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Unknown (ふたば)
2012-01-30 02:34:13
眠ったままの日本人へ~中川昭一氏が残したもの
http://www.youtube.com/watch?v=OtjRYoLDXz4

中川昭一大臣は、はめられた ! 写真みろ詳細の一番下
http://www.youtube.com/watch?v=d8uM2hByb48

どうして報道されない?! 道路財源の聖域 「白鳥大橋」
http://www.youtube.com/watch?v=c7bkq94A_34

中川昭一氏支援!世界賞賛の功績、自国日本では完全無視
http://www.youtube.com/watch?v=EPXeYFgWzZY
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