陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

AIP型新鋭潜水艦<そうりゅう>が就役

2009-03-30 18:51:38 | 国防関連
 海自に新鋭潜水艦が配備された。スターリング・エンジンを搭載し、長時間(約2週間)潜水したままで作戦行動が出来る「非大気依存型推進(Air-Independent Propulsion : AIP)型」の<そうりゅう>である。基準排水量は2950トン、水中排水量4200トン、全長84m、幅9.1mで、かなり大きい。搭乗乗組員は65名。

 スターリング・エンジンは、熱効率が高く、シリンダー内の気体を膨張/収縮させるサイクルで、爆発を伴わずにフライホイールを回転させる。それ故、静粛運転が可能。液体酸素を冷却に用いるが、防衛省は独自の高耐久性液体酸素タンクを開発して、潜水艦への実用化に漕ぎ付けた。

 通常動力潜水艦としては、世界最大級である。スウェーデンのコックムス社スターリング・エンジン(75kW)を4基搭載。これは、川崎重工がライセンス生産したもの。水上速度は13ノットだが、水中は20ノットと高速。魚雷発射管6基を装備し、ハープーン対艦ミサイルも発射可能。

 <蒼竜(そうりゅう)>は、旧帝国海軍の中型航空母艦(満載排水量19、500トン)であった。乗組員1、100名。57機の艦上戦闘機・爆撃機を積載。昭和12年(1937)12月に就役、最大34.9ノットの高速で知られた。

 同艦は、真珠湾攻撃に参加して活躍、その後ミッドウェー海戦で大破沈没。新しい<そうりゅう>の活躍と幸運を心から祈りたい。

新型潜水艦「そうりゅう」引渡式
2009.3.30 13:28

 海上自衛隊の新型潜水艦「そうりゅう」(2950トン)の引渡式が30日、神戸市兵庫区の三菱重工業神戸造船所で行われ、防衛省などの関係者約300人が出席した。

 補助エンジンとして大気中から酸素を取り込む必要のない「スターリング機関」を搭載した新型鑑の1番鑑で、全長84メートル、幅9・1メートル。建造費は約600億円。平成19年12月に進水し、同造船所で艦内装備を整えていた。

 そうりゅうは、防衛省への引き渡し後、広島県呉市の第1潜水隊群に配備される。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090330/plc0903301336007-n1.htm
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