取り上げるのが少し遅くなったが、南スーダンへ派遣されていた陸自部隊の任務が終了し、5月27日に最後の部隊が無事帰国した。約5年半にわたるPKO活動であったが、所期の目的を達して故国へ戻られたことを喜びたい。
酷暑の続く中部アフリカ大陸での勤務は容易ではなかっただろう。自衛隊は、軍隊とは異なる運用がなされるから、携行武器、搬入車両に制限が伴い、活動にもややこやしい法制が付きまとう。今回は、事故も無く推移したが、私は内戦状態の国家へ自衛隊を派遣するのを強く反対する。
まずは、重ねて無事帰還され、おめでとうと申し上げる。どうか、ゆっくりと休養され、次の任務に向けて英気を養って欲しい。
南スーダンPKO 陸上自衛隊きょう撤収完了
5月27日 4時03分 NHKニュース
国連のPKO=平和維持活動のためアフリカの南スーダンに派遣されていた陸上自衛隊の部隊のうち、最後まで残っていたおよそ40人の隊員が、27日帰国し、撤収が完了する予定です。これでおよそ5年半にわたる派遣が終了することになります。
南スーダンに派遣されていた陸上自衛隊の施設部隊は先月から撤収を進めていて、日本時間の25日に現地を出発した最後の隊員およそ40人が27日、日本に到着し、撤収が完了する予定です。
2012年1月からおよそ5年半にわたった活動では、延べ3854人の隊員が派遣されて道路や公共施設などのインフラの整備にあたり、整備した道路の距離は250キロに及ぶなど国づくりに貢献しました。
一方で、自衛隊が拠点を置いた首都・ジュバで去年7月、政府軍と反政府勢力による大規模な武力衝突が起きるなど各地で戦闘が相次ぎ、治安情勢が焦点となる中での活動となりました。
こうした中、去年12月には安全保障関連法に基づき武器の使用範囲を広げる「駆け付け警護」の任務が部隊に付与されましたが、実施されることはありませんでした。
また、ことしに入って、部隊の日々の活動を記した「日報」をめぐる問題が発覚し、実際には保管されていながら防衛省が破棄したと説明した経緯などを調べる異例の特別防衛監察が行われています。
政府は部隊の撤収にあたり、今後の国際貢献について、「積極的平和主義の旗のもと、一層貢献していく」としていて、今後に向けて今回の派遣をどう検証していくかが課題になります。
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