陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

雪の少ない今年の南東北

2006-12-27 17:30:23 | Weblog
 今年の南東北は、完全に雪不足である。只今市街地は積雪ゼロ。蔵王高原は30-80cmで、湯殿山や天元台も70cm、これらの地域でのスキーは充分に可能だが、標高1000m以下のスキー場には雪が全く無い。

 昨年は、12月初旬に降った雪がそのまま根雪となり、12月10日には市街地で積雪80cmもあった。それで毎日、除雪車がフル稼動、私も家の周辺の除雪で疲労困憊したのを懐かしく思い出す。ただ、昭和48年(1973)程の豪雪では無かったが。

 昨年12月中旬には、ハワイで国際会議があったので積雪・寒空の中、無理して薄着をし、半袖シャツ等鞄に入れて彼の地へ出掛けた。現地は25-27℃、ワイキキの浜辺では人々が泳いだり海と戯れていた。私も、当然ながら短パン・半袖姿でのんびりと過ごした。そして、1週間後に我が家へもどったら、積雪は1mに増えていた。温度差は30℃程もある。

 その後も周辺地域では雪が降り続き、個人は屋根の雪下ろしに明け暮れ、地方自治体は政府に泣きついて除雪費用の補助を申請する仕末。まずは、年末年始白魔と戦う毎日であったと記憶する。

 そうした今年2月中旬、関西から知人達が訪問、わいわい言いながら温泉宿で懇談したのだが、流石に彼らも積雪の多さに驚いていた。でも、ふんわりと降る雪をのんびりと見ながら味わう雪見酒は美味かったらしい。

 と言う訳で今年は様変わり、スタッドレスタイヤを履き、チエーンをトランクに入れ、窓用スクレーパーと積雪用脱出板を例年のように準備しているが、只今の所、全く使う機会無し。それは、一面有難い事である。

 昨夕からの雨は暴風雨になった。気温は2-5℃程度だから全く雪にはならない。予報では明日から4日間、雪マークが並んでいるが、どうなるだろうか。

 当地のスキー場関連業者は大変だろうなと思っていると、次の記事に気が付いた。

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<雪不足>1300年ぶりの暖冬に泣く 欧州アルプス地方
12月24日18時26分配信 毎日新聞

 【ジュネーブ澤田克己】クリスマスから年始にかけての休暇に入った欧州で、アルプス地方のスキー場が雪不足に泣いている。1300年ぶりともいわれる暖冬が原因で、観光業者は浮かない顔で空をながめるばかりだ。
 年間8000万人のスキーヤーが訪れるアルプス地方のスキー場だが、現状は標高2000~3000メートルを超える高地でようやく滑走可能な場所があるといった具合だ。約200のスキー場があるスイスでは23日現在、全面滑走可能な所は皆無で、今シーズンはまだ雪が降っていないスキー場もある。ホテルの予約状況も深刻だ。
 スイス観光協会の広報担当、イーデス・ツヴァイフェルさんは「人工雪で滑走可能なゲレンデもあるが、木々の緑を見ながらのスキーだ。天気予報では新年まで雪を期待できそうにない」とあきらめ顔。オーストリアやドイツ、フランスといった周辺国も状況は同じだという。
 英科学誌「ニュー・サイエンティスト」(電子版)によると、オーストリアの科学者が樹木の年輪などから8世紀以降の天候を推測したところ、今年のアルプス地方は「1300年ぶりの暖冬」。世界気象機関(WMO)は「1シーズンだけで地球温暖化の影響と断言することはできないが、アルプス地方の気温上昇は世界の他地域より速く進んでいる」と懸念を示している。

最終更新:12月24日18時32分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061224-00000029-mai-int
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 冬季には、北極圏からヨーロッパにもアジアにも高気圧が張り出して寒風を吹き曝す。地球温暖化の影響で、その姿が少しずつ変わっているのだろう。
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