陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

拉致調査委員会も設置延期:始めからやる気が無かったのでは?

2008-09-06 10:58:28 | 拉致問題
 福田首相が辞任記者会見したら、北朝鮮は空かさず拉致被害者の調査委員会設置を延期すると通告して来た。約束の履行はぐずぐずしてやらないくせに、約束を破るとなると実に素早い。まあ、これが北朝鮮外交の真髄でしょう。

 8月12日に約束をしておいて、1ヶ月も経過しないのにこの有様では、調査委員会を作っても内容の伴わない偽造・捏造になったのではと勘繰ってしまう。それは、日本の経済制裁を緩和させるための方便であったとしか思えない。

 日本は、「ああそうですか、貴国は国家間の約束を守らない国なのですね」と素っ気無く返事して、早速に経済制裁強化の可能性をアナウンスすれば良いだけのこと。兎に角、金正日政権を<日干し>にし、崩壊させれば、それだけ早く拉致被害者は帰って来る。

 西村幸祐氏のブログ「酔夢ing Voice」によると、今年5月、朝鮮総連幹部が北朝鮮へ行き、その後日本へ再入国しているようだ。これは、明瞭な違反行為であり、経済制裁が破られていることになる。
http://nishimura-voice.seesaa.net/article/105964003.html

 この事案は、厳しく追求されねばならないが、入出国と為替管理を含めて現状の経済制裁を一層厳格化、迂回輸出の禁止や朝鮮総連とその関連組織の締め付けを行えば、北朝鮮は音を上げるだろう。更に、各地方自治体がパチンコ店の三店交換方式を条例で取り締まると、間接的な経済制裁が実行される。

 今回の拉致調査委員会を延期する通告に慌てる必要は全く無いのであって、逆に経済制裁を強める口実にするのが外交というものだ。

拉致調査委員会の設置延期、北朝鮮が通告 福田首相辞意表明で
2008.9.5 11:20

 高村正彦外相は5日の閣議後の記者会見で、北朝鮮が4日夜、日本の新政権の北朝鮮政策を見極めるまで、拉致問題に関する調査委員会の立ち上げを延期すると通告してきたことを明らかにした。福田康夫首相の辞任表明が、日朝関係、拉致問題の再調査にも影響した形だ。

 高村氏は「昨夜、北京の大使館ルートで、北朝鮮側から、『北朝鮮は日朝実務者協議の合意事項を履行する立場だが、日本側の事情にかんがみ、新政権が合意履行についてどういう考えなのか見極めるまで、調査委員会の立ち上げを差し控える』と連絡があった。非常に残念であり、遺憾だ」と述べた。

 また、今回の通告について「われわれの方から2日に、北朝鮮側に調査委を立ち上げ、早く調査を始めてほしいと要請したことに対する回答として伝えてきた」と説明。福田首相の辞任表明がなければ北朝鮮が調査委を設置していたかどうかに関しては「そういうことを断定的に言うことはできない」と述べた。

 日朝は8月11、12両日の公式実務者協議で、拉致問題の全面的な調査のため、権限を与えられた調査委を立ち上げ、迅速な調査を行うことで合意。日本は調査委が設置された段階で、日本がとっている制裁措置のうち、人的往来と航空チャーター便の乗り入れを解禁することを約束していた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080905/plc0809051123005-n1.htm
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