陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

建国記念の日

2007-02-11 13:02:12 | Weblog
 昨夜の雨が雪に変わって、今朝はうっすらと雪が降った。風に舞う雪を久しぶりに見る。「上杉・雪灯籠祭り」も雪が少なく、8トンダンプで140台の雪を運び込み、官庁、民間会社、そして高校生や中学生の有志が熱心に大小の雪灯籠を作っていた。だが、昨夜の雨で折角の雪灯籠は大分傷んでしまった。

 今日、2月11日は「建国記念の日」である。日本書紀に記されているように、紀元前660年に橿原(かしわら)の宮で神武天皇が即位した日を太陽暦に換算して、我が国の建国の日とする。その日から数えると、今年は紀元2667年になる。昭和15年(1940)が紀元2600年で、大々的な祝賀行事が行われ、特別記念歌曲も作られた。敗戦前までは、この日を「紀元節」と呼び、四大節の一つとして重要な祭日であった。だが、GHQの指令でそれは廃止された。

 昭和42年(1967)に「建国記念の日」として復活、国民の祝日に定められた。民間主催だが、奉祝中央祭典が毎年東京で開かれる。各地でもお祝をする所が多いであろう。若い人達は、「建国記念の日」の意味を知らない人が多いが、中学や高校で習わないからだと思う。そうした事を記載した教科書が増える事を期待する。静かな愛国心の涵養は、その辺から始まると思うからだ。

 大方の国は、それぞれに建国記念日(Wikipedia に表がある)を祝う。建国記念日と言うより、「国の日」(National Day)として扱う場合がある。これは、革命記念日や共和制になった日を言うのだが、独立記念日が圧倒的に多い。それもイギリスから独立した国が目立つ。やはり、イギリスはかつて7つの海を支配した大帝国であった事が分る。だが、肝心のイギリスの建国記念日が見当たらない。

 アイルランドは、建国記念日では無いが、3月17日の「聖パトリックの日」(St. Patrick's Day)を「国の日」にしているようだ。

 それは、 カソリックの聖人パトリック(387-461 AD)が亡くなった日である。この意味では、他の国と「国の日」あるいは「建国記念日」とニュアンスが異なる。この「聖パトリックの日」は、世界中でお祝いがなされるが、特にアイルランド系の多い米国ではパレードが行われて、大層賑やかである。

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