テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

元気回復の一冊!

2016-03-18 21:47:04 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……今日もォ、まだァ、へこんでまスゥ~…」
「がるる!ぐるるるぅ!」(←訳:虎です!悔しいよぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ユヴェントスのCL敗退にがっくり……
 してばかりはいられないわ!
 連休を前に気力を復活させるためにも、
 さあ、楽しくて愉快な読書タ~イム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



         ―― ホームズ連盟の冒険 ――



 著者は北原尚彦(きたはら・なおひこ)さん、2016年2月に発行されました。
 『The Adventures of Holmes League』と英語題名が付されたこの御本は、
 『ホームズ連盟の事件簿』に続く、
 著者・北原さんの《ホームズ連盟》シリーズの第二作!

「でましたでス~!」
「ぐるるがるる!」(←訳:脇役が主役に!)

 《ホームズ連盟》シリーズの特長は、
 コナン・ドイル卿の描いた《シャーロック・ホームズ》シリーズの
 脇役さん、
 或いは準主役さんが、
 ホームズさんの“代役”のような形で
 持ち込まれた事件に挑む!という、
 シャレの効いたスタイル、でしょうか。

 この御本には6つの連作短編が収録されておりますけれど、
 第一話では、いきなり!
 あの《犯罪王》が主役を張ります。

「はんざいかいィのォ、なぽれおんッ!」
「がるるっ!」(←訳:教授だっ!)

 聖典、つまりコナン・ドイル卿が書いた物語の中で
 チラっと言及されている
 モリアティ教授が大学で起こしたスキャンダルとは、
 いったいどんな出来事だったのか?

 その出来事が、彼に犯罪王の道を歩ませるきっかけになった、
 としたら……?

 いかにもモリアティ教授のやりそうなことだなぁと
 シャーロッキアンの皆さまは
 にんまりすることでしょう♪

「どこまでもォ~はんざいおうゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:教授は教授だね!)

 私ネーさが個人的にいちばん大ウケ、
 あら失礼、共感をおぼえざるを得なかったのは、
 第四話です。
 その題名は――

 『ディオゲネス・クラブ最大の危機』!

「おおおッ! それはッ!」
「がるるるぅるるぅ!」(←訳:おにいちゃんだぁ!)

 シャーロック・ホームズさんの兄、
 マイクロフト・ホームズ氏。

 マイクロフト氏は、
 ロンドンで最も非社交的なクラブ、
 ディオゲネス・クラブの設立メンバーでもあります。

 特定の部屋を除き、
 クラブ内ではお喋り厳禁。
 沈黙を愛する会員さんたちは
 座り心地の良い椅子でのんびり新聞や雑誌を読み、
 思い思いに静かな時を過ごす。

 人付き合いの苦手なロンドン紳士たちが
 心おきなくくつろげる、
 そんな聖域に……

 マイクロフト氏もびっくりの
 入会希望者がやって来たから、
 も~う大変です!

「こここッ、これはァ!」
「ぐるるるる~!」(←訳:どうしよう~!)

 入会されたら困っちゃう。
 でも無下に門前払いも出来ない、
 その人物とは。

 犯罪事件ではないのだから
 弟に頼らず解決しなくちゃ!と
 ガンバるおにいちゃん、いえ、マイクロフト氏が
 妙に可愛らしく思えたりするこの一編、
 激おすすめなのですが、
 もうひとつ……

「こッちもォ、よいィのでス!」
「がるる~!」(←訳:笑える~!)

 第六話『ワトスンになりそこねた男』の
 主人公さんは――

 いえいえ、これは申しますまい。
 ここに記してしまうと
 面白さが半減してしまいます。

「ごじぶんのォ、おめめでッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:確認されたし!)

 上級シャーロッキアンさんたちも
 おおらかな気持ちで堪能できる
 スペシャルなパスティーシュ作品集、
 凹んだココロも元気回復な一冊は
 連休の読書タイムに、
 ぜひのおすすめで~す♪ 
 

 

 
 
コメント
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