テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

お江戸の悪を撲滅?大作戦!

2008-12-27 12:49:27 | ブックス
「あッ♪
 おひさしぶりィ、よりきのォ、おじちゃんッ!」

 ……テディちゃ、おじちゃんは止めなさいってば。
 えへん、寒波襲来の週末になりましたね、こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ネーさ、よりきのォ、おじちゃんはァ、げんきィでスかッ」

 元気か否か、それを知るには読んでみるのがいちばんですね。
 はい、御紹介いたしましょう、
 本日の一冊は、こちらです~!


 
               ―― 帰り花 ――

 
 
 著者は藤井邦夫さん、’04年12月に発行されました。
 『秋山久蔵御用控』シリーズの、こちらは第二作目になります。
 今回も南町奉行所与力の秋山久蔵さん、
 久蔵さんの意を受けて探索を務める
 柳橋の親分こと弥平治さん、
 元気に江戸の町を走り回っておられますね。

「むぽッ! そうこなくッちゃッ!」

 いえいえ、本当は与力さん同心さん親分さんがたも
 暇なくらいがちょうど良いんです。
 何故って、奉行所が忙しいのは、
 お江戸の町が騒がしいから。

 第一話『暗闘』ではバカ殿さまと闘い、

「ばッ、ばかとのさまッ???」

 第二話『泡沫(うたかた)』では
 切ない《過去》と闘い、

「かこッ??」

 トリの第五話『切腹』では、
 身にふりかかった陰謀と闘う久蔵さん、弥平治さんたち――
 謹慎を命ぜられ、表立っては動けない久蔵さんに代わり、
 同心さんたちがまたまた江戸の町を疾駆します。
 
「わううッ!
 それッてェ、いちだいじィでスよッ!
 おえどのォまもりてッ、
 よりきのおじちゃんがァ、ぴんちィ、だなんてッ!」

 さて、陰謀を仕掛けたのは何者ぞ?
 久蔵さんは無事に虎口を脱し得るのか?
 サスペンスフルな一作です!

「まけるなァ、おじちゃんッ!」

 時代ものの醍醐味を存分に伝えてくれる全五話、
 明日からお正月休みなんだ♪という御方に、お奨めです。
 程好い分量の短編集ですから、
 帰郷途上の新幹線の中で、
 高速のサービスエリアで気分転換に、
 一話ずつ、楽しまれてはいかがでしょうか?

「ふむむッ!
 ふるさとへのォ、おみやげはァ、
 あさくさめいぶつゥかみなりおこしッ!」

 あらっ、『東京バナナ』も美味しいわよ。

「はとさぶれもォ!」 (←ぐっと握りこぶし!)

 ……どうしてお土産の話になっちゃうんでしょ?
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