テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《不思議》を読めば、ざわわ、と謎の余韻。

2008-01-08 13:03:51 | ブックス
 ミステリの御本は久しぶりのような気がしますね。

「なぞときィ、でスねッ、ネーさ」

 そこが難しいところなんですよ、テディちゃ。
 見事に謎を解いている御話も、そうではなさそうな御話も、
 一緒に編み上げられているのが、
 本日ご紹介するこちら、なんです。 はい、どうぞ!

       
           ―― 不思議の足跡 ――


 編集は、日本推理作家協会の方々(編纂委員は千街晶之さん)。
 ’07年10月に発行された作品です。
 画像でお判りでしょうか、15人の作家さんの作品から成る
 アンソロジーなんですね。

「たんぺん、あつめてあるのでスねッ」

 そうなんですよ。
 既にミステリファンには知られている
 伊坂幸太郎さんの作品(あの死神さんが登場!)や、
 松尾由美さんのあの作品(あのファミレスで、今日も……!)
 なども収められています。

「テディちゃのォ、おきにいりはァ、みやべさんッ!」

 短いけれど、まさに《不思議》な読後感をのこす
 宮部みゆきさんの『チヨ子』――
 ネーさも大好きですよ。

 それに、以前に読んだ鯨統一郎さんの作品も
 こうしてアンソロジーの中で改めて接してみると、
 また別の《不思議》を感じますね。
 装丁や、字の組み方、
 様々な要因がそう思わせるのでしょうか?

「しんせん、なのでスね♪」

 作品の初出はそれぞれ、’04年から’06年までと、
 ばらつきがありますし、
 作家さんの作風もまた違っているのですけれど
 一冊にまとめられてみると……
 これも《不思議》なことに、
 共通する何か、があるような……?
 
 通勤時間や、
 眠る前のひとときに読む短編集を探しているミステリ好きさんに
 お奨めしたい一冊です。
 作品によっては、
 夢見がずーんと悪くなるかもしれませんが。

「えッ? ど、どれでスかッ?」

 ふっふっ、それは読んでのお楽しみ。

「うゥッ、こわくなッてきたでスゥ……!」
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