「こんにちわッ、テディちゃでス!
あつさにィ、まけずゥ!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!激坂にも負けず!)
こんにちは、ネーさです。
はい、週末から始まっていますよ、
《ブエルタ・ア・エスパーニャ2019》!
《ジロ・ディ・イタリア》
《ツール・ド・フランス》に続き、
夏のスペイン半島を疾走する3週間の闘いは
地中海に面したトレビエハをスタートし、
ゴール地のマドリードへと北上してゆきます。
みんなガンバレ~!と声援を送りながら、
さあ、レースの合間の読書タイムは
こちらの御本を、どうぞ~♪
―― アルプスの画家 セガンティーニ ――
著者は久保州子(KUNIKO Besson-Kubo)さん、
2019年5月に発行されました。
『Giovanni Segantini』と外国語題名が付されています。
御本の表紙になっているのは、
ジョヴァンニ・セガンティーニさんの代表作のひとつ
『アルプスの春』(1897年)。
たぶん、多くの日本人にとって
こういう光景から連想してしまうのは―――
「はいじィ~でスゥ!」
「ぐるるるるがるぐるる!」(←訳:アルプスの少女ハイジ!)
「あるむゥおんじィ~!」
いやだわぁ、
アルプスといえばハイジしか思い浮かばないなんて、と
お怒りの方々も、ちょっと待ってくださいね。
『アルプスの春』を描いた
ジョヴァンニ・セガンティーニさんは、
1858年に生まれ、1899年没。
そして、『アルプスの少女ハイジ』こと『ハイジ』の原作者
ヨハンナ・シュピリさんは
1827年に生まれて、1901年没。
そう、数年の差はあれど、
ふたりは“同時代のスイス”に生きていたのです。
シュピリさんは作家として。
片や、セガンティーニさんは画家として。
「でもォ、しゅッぱつゥてんはァ~」
「がるぐるがるるる!」(←訳:もう全然違うんだ!)
良家の子女であるシュピリさんは、
学校に通い、寄宿学校に入学もし、と
一流の教育を受けるチャンスに恵まれました。
しかし、セガンティーニさんの少年時代は
悲惨なものでした。
幼くして母を失ったジョヴァンニ少年は、
父に連れられて
ミラノの異母兄姉宅に身を寄せます。
が、ほどなく父は病没、
異母姉と仲違いして家を出、
浮浪児となって孤児院に収容された彼は、
読み書きも出来ぬ“ならず者”として扱われました。
「でもッでもッ!」
「ぐるっるがるるるるる……!」(←訳:運命って分からないよ……!)
セガンティーニさんの画才が
はっきり花開くのは、
働きながら美術学校で学び、
1878年に、
ブレラ美術アカデミーの展覧会で展示された作品
《ニオベの胸像》が評価されたあたりから、でしょうか。
「さあッ、のぼろうゥ!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:陽のあたる坂道を!)
登ってゆけば、
坂道の、さらにその先には
何があるのか、
どんな景色が見えるのか――
ようやく辿り着いたスタート地点から、
早過ぎる旅立ちまでの、
“アルプスの画家”さんの一生を、
著者・久保さんは丹念に、
敬愛の念をもって描いてゆきます。
御本の巻頭にはカラー図版が、
本文中にもモノクロ図版が多数収録されていて、
セガンティーニさんの画業を
詳しく知りたい方々にもおすすめですよ。
アート好きさんも
美術史好きな活字マニアさんも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
あつさにィ、まけずゥ!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!激坂にも負けず!)
こんにちは、ネーさです。
はい、週末から始まっていますよ、
《ブエルタ・ア・エスパーニャ2019》!
《ジロ・ディ・イタリア》
《ツール・ド・フランス》に続き、
夏のスペイン半島を疾走する3週間の闘いは
地中海に面したトレビエハをスタートし、
ゴール地のマドリードへと北上してゆきます。
みんなガンバレ~!と声援を送りながら、
さあ、レースの合間の読書タイムは
こちらの御本を、どうぞ~♪
―― アルプスの画家 セガンティーニ ――
著者は久保州子(KUNIKO Besson-Kubo)さん、
2019年5月に発行されました。
『Giovanni Segantini』と外国語題名が付されています。
御本の表紙になっているのは、
ジョヴァンニ・セガンティーニさんの代表作のひとつ
『アルプスの春』(1897年)。
たぶん、多くの日本人にとって
こういう光景から連想してしまうのは―――
「はいじィ~でスゥ!」
「ぐるるるるがるぐるる!」(←訳:アルプスの少女ハイジ!)
「あるむゥおんじィ~!」
いやだわぁ、
アルプスといえばハイジしか思い浮かばないなんて、と
お怒りの方々も、ちょっと待ってくださいね。
『アルプスの春』を描いた
ジョヴァンニ・セガンティーニさんは、
1858年に生まれ、1899年没。
そして、『アルプスの少女ハイジ』こと『ハイジ』の原作者
ヨハンナ・シュピリさんは
1827年に生まれて、1901年没。
そう、数年の差はあれど、
ふたりは“同時代のスイス”に生きていたのです。
シュピリさんは作家として。
片や、セガンティーニさんは画家として。
「でもォ、しゅッぱつゥてんはァ~」
「がるぐるがるるる!」(←訳:もう全然違うんだ!)
良家の子女であるシュピリさんは、
学校に通い、寄宿学校に入学もし、と
一流の教育を受けるチャンスに恵まれました。
しかし、セガンティーニさんの少年時代は
悲惨なものでした。
幼くして母を失ったジョヴァンニ少年は、
父に連れられて
ミラノの異母兄姉宅に身を寄せます。
が、ほどなく父は病没、
異母姉と仲違いして家を出、
浮浪児となって孤児院に収容された彼は、
読み書きも出来ぬ“ならず者”として扱われました。
「でもッでもッ!」
「ぐるっるがるるるるる……!」(←訳:運命って分からないよ……!)
セガンティーニさんの画才が
はっきり花開くのは、
働きながら美術学校で学び、
1878年に、
ブレラ美術アカデミーの展覧会で展示された作品
《ニオベの胸像》が評価されたあたりから、でしょうか。
「さあッ、のぼろうゥ!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:陽のあたる坂道を!)
登ってゆけば、
坂道の、さらにその先には
何があるのか、
どんな景色が見えるのか――
ようやく辿り着いたスタート地点から、
早過ぎる旅立ちまでの、
“アルプスの画家”さんの一生を、
著者・久保さんは丹念に、
敬愛の念をもって描いてゆきます。
御本の巻頭にはカラー図版が、
本文中にもモノクロ図版が多数収録されていて、
セガンティーニさんの画業を
詳しく知りたい方々にもおすすめですよ。
アート好きさんも
美術史好きな活字マニアさんも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪