テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 本の窓、千の窓 ~

2023-03-30 22:06:36 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はわわァ~ッ! きれいィ~なのでス!」

「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!女王さまだね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 満開になった京都・円山公園のシダレザクラが、

 ちょうどライトアップされる瞬間をニュース映像で拝見しました。

 いやもう……“夢のような”、非日常の景色ですね……!

 あと少し、まだ散らないでおくれと願いつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― 真鍋博 本の本 ――

 

 

 編著者は五昧俊晶(ごみ・としあき)さん、

 2022年12月に発行されました。

 『Hiroshi Manabe Book of Books』と英語題名が付されています。

 

 イラストレーター、またエッセイストとしても活躍した

 真鍋博(まなべ・ひろし)さん(1932~2000)。

 

 この御本には、

 真鍋さんが手掛けた書籍の装丁や、

 雑誌の表紙デザインなど、

 974点の《本のしごと》が収録されています。

 

「これッ、しッてるのでスゥ!」

「ぐるがるぐるる~!」(←訳:見たことあるよ~!)

 

 ええ、そうですね、

 多くの“本好き“さんが私たちと同様に

 叫ぶのではないでしょうか。

 

 これ知ってる!見たことある!持ってる!と。

 

 私ネーさも、持っております。

 早川書房さん刊行の、アガサ・クリスティーさんの文庫本。

 その表紙を飾っていたのが

 真鍋さんの作品でした……

 

 シュールで、でも親しみやすくて、

 物語の内容をうっすら示唆しながらも、

 決してネタバレには繋がらない《名作》の数々は、

 第1章の冒頭部分という、

 最上の位置で紹介されています。

 

「だれもォ、いなくなッたッ……!」

「がるるるぐる!」(←訳:ナイルに死す……!)

 

 現在、カバーは別デザインに、

 本文部分もより読みやすくするために

 変更が施された版になっていますが、

 やはり真鍋さん版には独特の味わいがある、と思うのです。

 できれば復刻してほしいなあ。

 

 そして、

 新潮社さん、東京創元社さん、

 中央公論新社さん、河出書房新社さん……と、

 出版社さんごとに、

 真鍋さんの作品が掲載されてゆき、

 第5章に到ると。

 

 業界紙・広報誌などの、

 企業が発行する定期刊行物のデザインも!

 

「ええッ? ぎょうかいィしィ??」

「ぐるるがるる~!」(←訳:初めて聞いた~!)

 

 日本科学技術連盟、

 愛媛新聞社、

 松下電器産業の『松風』、

 通称産業調査会の『通産ジャーナル』、

 といった業界誌の表紙では、

 童話や絵本、SF映画のエッセンスが

 前面に滲み出ています。

 

「むむゥ! おもしろいィ~!」

「がるるぐるるがる!」(←訳:どれも愉快で爽快!)

 

 本の“顔“となる、

 表紙のデザインを担当し、

 ときには自ら筆を執って描き上げる

 真鍋さんの手法。

 

 これは読んだ!

 そっちのも知ってる!

 え? これも真鍋さんの作品なの?

 と歓声があがること度々の、

 『本の本』を追いかけてゆく長い旅。

 

 思い出深い一冊を探して、

 あるいは、

 未知なる一冊を追いかけて、

 皆さま、真鍋さんのお仕事を実感するためにも、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

 

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