「こんにちわッ、テディちゃでス!
はわわァ~ッ! きれいィ~なのでス!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!女王さまだね!)
こんにちは、ネーさです。
満開になった京都・円山公園のシダレザクラが、
ちょうどライトアップされる瞬間をニュース映像で拝見しました。
いやもう……“夢のような”、非日常の景色ですね……!
あと少し、まだ散らないでおくれと願いつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 真鍋博 本の本 ――
編著者は五昧俊晶(ごみ・としあき)さん、
2022年12月に発行されました。
『Hiroshi Manabe Book of Books』と英語題名が付されています。
イラストレーター、またエッセイストとしても活躍した
真鍋博(まなべ・ひろし)さん(1932~2000)。
この御本には、
真鍋さんが手掛けた書籍の装丁や、
雑誌の表紙デザインなど、
974点の《本のしごと》が収録されています。
「これッ、しッてるのでスゥ!」
「ぐるがるぐるる~!」(←訳:見たことあるよ~!)
ええ、そうですね、
多くの“本好き“さんが私たちと同様に
叫ぶのではないでしょうか。
これ知ってる!見たことある!持ってる!と。
私ネーさも、持っております。
早川書房さん刊行の、アガサ・クリスティーさんの文庫本。
その表紙を飾っていたのが
真鍋さんの作品でした……
シュールで、でも親しみやすくて、
物語の内容をうっすら示唆しながらも、
決してネタバレには繋がらない《名作》の数々は、
第1章の冒頭部分という、
最上の位置で紹介されています。
「だれもォ、いなくなッたッ……!」
「がるるるぐる!」(←訳:ナイルに死す……!)
現在、カバーは別デザインに、
本文部分もより読みやすくするために
変更が施された版になっていますが、
やはり真鍋さん版には独特の味わいがある、と思うのです。
できれば復刻してほしいなあ。
そして、
新潮社さん、東京創元社さん、
中央公論新社さん、河出書房新社さん……と、
出版社さんごとに、
真鍋さんの作品が掲載されてゆき、
第5章に到ると。
業界紙・広報誌などの、
企業が発行する定期刊行物のデザインも!
「ええッ? ぎょうかいィしィ??」
「ぐるるがるる~!」(←訳:初めて聞いた~!)
日本科学技術連盟、
愛媛新聞社、
松下電器産業の『松風』、
通称産業調査会の『通産ジャーナル』、
といった業界誌の表紙では、
童話や絵本、SF映画のエッセンスが
前面に滲み出ています。
「むむゥ! おもしろいィ~!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:どれも愉快で爽快!)
本の“顔“となる、
表紙のデザインを担当し、
ときには自ら筆を執って描き上げる
真鍋さんの手法。
これは読んだ!
そっちのも知ってる!
え? これも真鍋さんの作品なの?
と歓声があがること度々の、
『本の本』を追いかけてゆく長い旅。
思い出深い一冊を探して、
あるいは、
未知なる一冊を追いかけて、
皆さま、真鍋さんのお仕事を実感するためにも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
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