「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうもォ、ちゃれんじィ~!」
「がるる!ぐるるがるる?」(←訳:虎です!どれにしよう?)
こんにちは、ネーさです。
先週末から我が家でプチブームになっているのは、
《全ゼリー氷結大会》!
桃、みかん、パイナップル、マスカット他、
あらゆるゼリーを凍らせておやつにしています。
現在のところ最推しの、氷結マスカットゼリーをいただきながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 実は、拙者は。 ――
著者は白蔵盈太(しろくら・えいた)さん、
2024年5月に発行されました。
書き下ろし長編時代小説の舞台は、
ええ、時代劇にあまり詳しくない方々も
きっと耳にしたことがあるあの有名人――
大岡越前守さまが奉行を勤めている頃の、
お江戸の町です。
「あはァ! さくらァふぶきィ~!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:ドラマでお馴染み!)
主人公は、けれど、大岡さまではなくて。
冴えない棒手振り(ぼてふり)の、
八五郎(はちごろう)さんです。
棒手振りとは、御本表紙に描かれていますね、
肩に担いだ天秤棒に籠を下げ、
その籠に盛り入れた野菜、お魚などを
売り歩く職業です。
売れ行きの良さを決めるのは、
青菜はいかがぁ~、
しじみや~しじみ~、
と唄うように呼びかける声の美しさだと
言われていますが……。
「むむゥ? めだちィませんッ、でスよゥ~?」
「がっるぐるーるがるる~!」(←訳:もっとアピールしよう~!)
目立たない。見落とされる。影が薄い。
間の前にいるのに、気付いてもらえない。
これが八五郎の悩み。
もし気付いてもらえたら、
秘密を知っちまうことも無かったってのに!
そう、八五郎さん、知ってしまったのです。
夜半、塀の陰から目撃したのは、
いま江戸の町で噂の《幽霊剣士》。
裕福そうな侍の行く手を阻み、
刀を抜け!と迫る謎の剣士
『鳴かせの一柳斎(いちりゅうさい)』が、
腕利きの侍たちを易々と倒してゆく一部始終と、
そして。
分かってしまいました。
謎の剣士・一柳斎って、
あれは……
俺の長屋の、お隣りさん!
「はァ??」
「ぐるるる??」(←訳:おとなり??)
お隣りに住んでいる、
年齢は三十ばかりの貧乏浪人、
雲井源次郎(くもい・げんじょろう)
の旦那じゃねえか!
心臓ドキドキバクバクの八五郎さん、
夜の闇に消えてゆく雲井さんを
言葉もなく見送りましたが。
この夜以来、
八五郎さんの周辺、いえ、江戸の町々で、
奇妙奇怪な出来事が次々と?
「ふァいッ、そこまでッ!」
「がるるるぐる~!」(←訳:ネタばれ禁止~!)
どうなってんだぁ、いったい?
と、八五郎さんがオロオロする様子に
笑ったり心配になったりする物語は、
時代劇、というより
ライトノベルの感覚で爆走します。
時代もの好きな活字マニアさんに、
エンタ作品好きな方々にも激おすすめですよ。
本屋さんの文庫コーナーで
ぜひ、探してみてくださいね~♪
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