テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 最西の国にて ~

2020-08-25 22:34:50 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪りんりりんッ♪りりりりィり~んッ♪」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!りんりん!)

 こんにちは、ネーさです。
 気付けば、蝉くんの声よりも大きく響く
 秋の虫くんたちの歌を聞きながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 前回&前々回の生物ノンフィクションから趣向を変え、
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



      ―― ポルトガル名建築さんぽ ――



 著者は矢野有貴見(やの・ゆきみ)さん、
 2020年6月に発行されました。
 『Architectural Masterpiece in Portugal』と
 英語題名が付されています。

「ぽるとがるゥ~??」
「ぐるるるる!」(←訳:飛んだねえ!)

 ええ、『看板建築』や『東京モダン建築』など、
 拙ブログでは
 建築お散歩本を度々御紹介しておりますが、
 日本から一気に飛んで、
 ここはユーラシア大陸の西端、
 ポルトガル共和国……

 直行便、残念ながら有りません。
 日本からポルトガルへ行きたいのなら、
 ヨーロッパの主要都市経由で
 リスボン、ファロ、ポルトなどの
 国際空港へランディングしましょう。

「とおいィ~!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:15時間はかかりそう!)

 欧州最西端の国ですものね、
 到着までには長い時間がかかりますが、
 著者・矢野さんはそんな“遠国“に
 すっかり魅了されてしまったのでした。

 きっかけは、
 ポルトガル出身のマノエル・デ・オリヴェイラ監督の長編映画
 『アブラハム渓谷』(1993年)
 を観たこと。

 ポルトガルの建築に興味を持った矢野さんが、
 初めて訪れたポルトガルの地で目にしたのは、
 想像以上の美しさ……!

「それじゃあァ、もうッ!」
「がるるぅるるる!」(←訳:惚れちゃうよね!)

 この御本では、

 Chapter1『リスボン&近郊の街』
 Chapter2『ポルト&北部地方』
 Chapter3『中部地方とトマール』 
 Chapter4『アレンテージョ地方』
 Chapter5『アソーレス諸島』
 
 と、5つの章に分けて、
 ポルトガルの建築物を中心に、
 歴史や地域ごとの食べ物などが
 写真と文章で紹介されています。

「うゥ~むゥ! これはァ、ほんとにィきれいィでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:優美で繊細!)

 隣国のスペイン、
 さらにそのお隣りのイタリアの建築とも
 似ているようで、
 どこか違う。

 リスボンの、
 サンタ・ジュスタのエレベーターと、連絡橋。

 世界で最も美しい書店として有名な、
 レロ書店。

 20世紀初頭に大富豪さんによって建てられた
 レガレイラ宮殿は、
 迷宮を想わせるゴシック風?

 そして、
 本土から西へ150㎞、
 アソーレス諸島のひとつサン・ミゲル島の、
 緑の清々しいこと!

「おとぎィばなしィ~みたいィでスゥ!」
「がるぐるがるる!」(←訳:絵になる国だねえ!)

 また、ポルトガル建築の特徴として
 挙げねばならないのはタイル!ですね。

 華やかな絵付けタイルは
 『アズレージョ』と呼ばれ、
 建物の外壁を飾り、
 内装の重要なアクセントにもなっています。

 リスボアにある国立アズレージョ美術館(22ページ)、
 フレスカ村のアズレージョ工房(46ページ)、
 御本巻末のアズレージョ コレクション……
 絵付けタイル好きな私ネーさ、
 ガン見してしまいました~♪

「れきしもォ、けんちくゥもォ~」
「ぐるる!」(←訳:魅力的!)

 フランス、スペイン、イタリア、
 という観光大国に近接するだけに、
 やや影が薄くなりがちなポルトガルですが、
 いえいえ、全然負けていませんよ。

 建築マニアさん、
 旅行好きな活字マニアさんも、
 必ずや惹きつけられる
 大陸最西端の国の名建築ガイドブック、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね。
 もっちろん、タイルマニアさんにも
 激おすすめです♪

 
 
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