「こんにちわッ、テディちゃでス!
やややッ、やッたァ~のでスゥ!」
「がるる!ぐっるるるるぅ~!」(←訳:虎です!勝ったあああぁ~!)
こんにちは、ネーさです。
W杯初戦で勝利しましたね、日本代表!
選手さん&スタッフさんに感謝の拍手を送った後は、
さあ、良い気分で読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― ポワロと私 ――
著者はデビッド・スーシェさん、ジェフリー・ワンセルさん、
原著は2013年に、
画像の日本語版は2022年10月に発行されました。
英語原題は『POIROT AND ME』、
『デビッド・スーシェ自伝』と日本語副題が付されています。
「はいいろのォ、のうさいぼうゥ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:おヒゲの探偵さん!)
英国の作家アガサ・クリスティーさんが生み出した
“最高の探偵”といえば、
はい、もちろん、
エルキュール・ポワロさん。
この御本は、
長くTVドラマ版《名探偵ポワロ》シリーズに主演した
デビッド・スーシェさんの自伝作品です。
ベルギー警察にその人ありと謳われ、
第一次世界大戦の折、
難民となって英国に移住してきた名探偵を、
いかにして創り上げていったか、
スーシェさんは詳細に記していますよ。
「それはァ、そうぞうゥいじょうのォ~…」
「がるっるぅー?」(←訳:プレッシャー?)
シャーロック・ホームズさんと同様、
熱烈なファンを持つ名探偵となれば、
“演じる“のは大変なことです。
スーシェさん御自身も、
『25年にわたって、
100時間以上もテレビで役を務めてきた』
と述懐していますが、
撮影の時間や
脚本を読んで準備を重ねて……という作業には
もっと長大な時間が費やされていたことでしょう。
「それはァ、まるでェ~」
「ぐるるるるるがる!」(←訳:ヘラクレスの難行!)
まずは序章――
ポワロさんの最後の物語である
『カーテン』の撮影現場で振り返るのは、
初めてポワロ役を依頼されたときのこと。
舞台、映画、ラジオやTVで活躍し、
とりわけシェイクスピア作品の悪役で
好評を得てきたスーシェさんでしたから、
まさか私が?
と仰天しましたが。
「まさかがァ、げんじつゥにッ!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:新たな探偵像誕生!)
《役に命を吹き込む》。
原作を何度も読み、
スーシェさんは名探偵の造型を突き詰めてゆきます。
そうして撮影され、放送されたドラマは、
当初1時間ドラマ10本だった予定が、
大ヒットとなって
全作を完全映像化することに……!
「そうこなくッちゃッ!」
「ぐるるる~!」(←訳:めでたや~!)
撮影にまつわるエピソード。
世間の評価とは別に
思い入れある回や、
残念に感じたこと。
ドラマ撮影の間隔が空いたときは、
アメリカの映画にも出演して。
けれど、頭の片隅には、
いつもあの”ベルギー人の探偵”が。
「げんざいィ、さいほうそうゥちゅうゥでス!」
「がるぐる!」(←訳:BSだよ!)
アールデコやバウハウスの建築、内装、
ローウエストのドレス、
車やモーターバイク……
ドラマの作品全体に、
スーシェさんとスタッフさんたちが心血を注いだ
《名探偵ポワロ》の世界が再現されています。
その中央で、
誰よりも輝いたポワロ/スーシェさんの
香り高く芳醇な回想録を、
ミステリ好きな活字マニアの皆さま、
読み逃さないでくださいね。
激おすすめの一冊です♪
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