テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ポワロさんのメモワール ~

2022-11-24 21:50:43 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 やややッ、やッたァ~のでスゥ!」

「がるる!ぐっるるるるぅ~!」(←訳:虎です!勝ったあああぁ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 W杯初戦で勝利しましたね、日本代表!

 選手さん&スタッフさんに感謝の拍手を送った後は、

 さあ、良い気分で読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― ポワロと私 ――

 

 

 著者はデビッド・スーシェさん、ジェフリー・ワンセルさん、

 原著は2013年に、

 画像の日本語版は2022年10月に発行されました。

 英語原題は『POIROT AND ME』、

 『デビッド・スーシェ自伝』と日本語副題が付されています。

 

「はいいろのォ、のうさいぼうゥ!」

「ぐるるるがるるる!」(←訳:おヒゲの探偵さん!)

 

 英国の作家アガサ・クリスティーさんが生み出した

 “最高の探偵”といえば、

 はい、もちろん、

 エルキュール・ポワロさん。

 

 この御本は、

 長くTVドラマ版《名探偵ポワロ》シリーズに主演した

 デビッド・スーシェさんの自伝作品です。

 

 ベルギー警察にその人ありと謳われ、

 第一次世界大戦の折、

 難民となって英国に移住してきた名探偵を、

 いかにして創り上げていったか、

 スーシェさんは詳細に記していますよ。

 

「それはァ、そうぞうゥいじょうのォ~…」

「がるっるぅー?」(←訳:プレッシャー?)

 

 シャーロック・ホームズさんと同様、

 熱烈なファンを持つ名探偵となれば、

 “演じる“のは大変なことです。

 

 スーシェさん御自身も、

 『25年にわたって、

  100時間以上もテレビで役を務めてきた』

 と述懐していますが、

 撮影の時間や

 脚本を読んで準備を重ねて……という作業には

 もっと長大な時間が費やされていたことでしょう。

 

「それはァ、まるでェ~」

「ぐるるるるるがる!」(←訳:ヘラクレスの難行!)

 

 まずは序章――

 ポワロさんの最後の物語である

 『カーテン』の撮影現場で振り返るのは、

 初めてポワロ役を依頼されたときのこと。

 

 舞台、映画、ラジオやTVで活躍し、

 とりわけシェイクスピア作品の悪役で

 好評を得てきたスーシェさんでしたから、

 まさか私が?

 と仰天しましたが。

 

「まさかがァ、げんじつゥにッ!」

「がるるぐるるがる!」(←訳:新たな探偵像誕生!)

 

  《役に命を吹き込む》。

 

 原作を何度も読み、

 スーシェさんは名探偵の造型を突き詰めてゆきます。

 そうして撮影され、放送されたドラマは、

 当初1時間ドラマ10本だった予定が、

 大ヒットとなって

 全作を完全映像化することに……!

 

「そうこなくッちゃッ!」

「ぐるるる~!」(←訳:めでたや~!)

 

 撮影にまつわるエピソード。

 世間の評価とは別に

 思い入れある回や、

 残念に感じたこと。

 

 ドラマ撮影の間隔が空いたときは、

 アメリカの映画にも出演して。

 けれど、頭の片隅には、

 いつもあの”ベルギー人の探偵”が。

 

「げんざいィ、さいほうそうゥちゅうゥでス!」

「がるぐる!」(←訳:BSだよ!)

 

 アールデコやバウハウスの建築、内装、

 ローウエストのドレス、

 車やモーターバイク……

 ドラマの作品全体に、

 スーシェさんとスタッフさんたちが心血を注いだ

 《名探偵ポワロ》の世界が再現されています。

 

 その中央で、

 誰よりも輝いたポワロ/スーシェさんの

 香り高く芳醇な回想録を、

 ミステリ好きな活字マニアの皆さま、

 読み逃さないでくださいね。

 激おすすめの一冊です♪

 

  

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