「こんにちわッ、テディちゃでス!
ううッ、えぐぐッ、ぐすんッ、ざんねんすぎるゥ~!」
「がるる!ぐるるっるるる!」(←訳:虎です!惜しかったよね!)
こんにちは、ネーさです。
《パリ オリンピック》バスケ男子の対フランス戦、
ジャイアントキリングまであと一歩でした……(涙々…)
選手さんたちに心からの労いの拍手を送ったら、
さあ、気持ちをチェンジ!の読書タイムですよ。
本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪
―― ひらばのひと 5 ――
著者は久世番子(くぜ・ばんこ)さん、
講談監修は神田伯山さん、
2024年7月に発行されました。
「せんたろうゥくんッ、まッてたでスよゥ!」
「ぐるがるぐるっる~!」(←訳:前座さん頑張って~!)
講談――
ここ数年、神田伯山さんの登場に煽られるようにして、
人気が高まってきた《古典芸能》ですね。
主人公の泉太郎(せんたろう)くんは、
高校時代に講談を知ったことを機に、
この世界に入りました。
まだまだ若手の、『前座』さんです。
そして、お若い『前座』であるだけに、
泉太郎くん、知りたくて堪らないんです。
昔の、講談が大人気で、活気があった頃のことを。
多くの名講談師を育てたという、
伝説の講釈場(こうしゃくば)
『音羽亭(おとわてい)』が無くなってしまった理由を。
「うむむゥ、いよいよォあかされるゥ~!」
「がるるるぐる!」(←訳:音羽亭の物語!)
講談にかかわる人びとの、
それぞれが胸に抱く情熱、情愛、
無念や哀惜までもがぐいっと刻まれた御話の山場は、
《張扇供養(はりせんくよう)》。
一年の終わりに、講釈師が使う重要な道具
《張扇(はりせん)》に、
感謝して、お焚き上げする――
江戸の香りを残す、
風情ある年末の行事ですね。
「おふどうさまッ!」
「ぐるるがるるるぐっるるる!」(←訳:薬研堀不動院でやってます!)
音羽亭の物語とともに、
この5巻で強い印象を残すのは、
というか、圧巻の読後感で
私たち読み手の背筋を震え上がらせるのは、
第19話『畔倉重四郎(あぜくら・じゅうしろう)』。
或る日、
新しい前座見習いさんがやってきました。
さわやか笑顔のイケメン!
ということで、
真打ちのお師匠さんたち、泉太郎くんたちも
大歓迎……してないわね?
「むむむゥ、なにかがァ~…」
「がるぐる!」(←訳:ヘンだよ!)
笑顔の一枚下に、何があるのか――
ヒトという生きものの凄味を
ずしんと突きつける傑作は、
全活字マニアさん必読です。
夏休みの読書リストに、
ぜひ、加えてくださいね~♪
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