「こんにちわッ、テディちゃでス!
りッしゅうゥ~でスねッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!たぶん立秋!)
こんにちは、ネーさです。
今日8月7日は立秋……って、ホントでしょうか。
どこかにいるはず?の秋を探しながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 生命の略奪者 ――
著者は知念実希人(ちねん・みきと)さん、
2024年4月に発行されました。
『天久鷹央の事件カルテ[完全版]』と副題が付されています。
2022年に刊行された同名作品に
加筆・修正して[完全版]とした長編ミステリは……
うわぁ、この設定は怖過ぎるんですけど!
「おッ、おそろしィでス!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:背筋が凍るよ~!)
こんな《事件》は絶対に起こってほしくない。
誰もが心底からそう願うに違いない《事件》とは、
臓器移植への妨害です。
病に苦しみ、
治療法はもう臓器移植しかない、
という患者さんに、
ようやく提供者が現れ、
今日にも手術という緊急事態になって。
けれど、そこへ
移植する臓器が、届かなかったら?
「あくむゥ、でスよゥ!」
「がるぐるる……!」(←訳:絶望しそう……!)
そんな悪夢のような《事件》が起こったのは、
移植用臓器を運搬している最中のことでした。
列車内で、移植コーディネーターの男性が襲撃され、
移植予定だった心臓は行方不明に。
しかも、
同じような《事件》がその後も続出して、
医療関係者は震え上がります。
「はんにんッ、さがしてェくださいィ!」
「ぐるがるる!」(←訳:即刻逮捕を!)
《事件》の捜査にあたるのは、
天久鷹央(あめく・たかお)医師。
語り手の『僕』こと
小鳥遊優(たかなし・ゆう)さんを助手に、
軽やかに脳細胞を回転させて
襲撃犯を追い詰めてゆきますが……。
「だいじィなのはァ、しんはんにんッ!」
「がるるぐるるるるる!」(←訳:元凶を捕まえないと!)
《命のリレー》を邪魔する者は、誰なのか。
とにかく、臓器移植妨害という設定が
悲しくなるほどリアルで、
読んでいて息苦しくなってきます。
もしも現実に、こんなことが起こったら……?
患者は、医師は、どうしたらいい……?
それだけに、
終盤の探偵・天久ドクターの推理は痛快で、
感嘆せざるを得ません。
なぁるほど、そうか~!と。
「ぐうぜんッではなくゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:必然の逮捕!)
迫力満点の医療ミステリは、
サスペンス好きな活字マニアさんにも
おすすめですよ。
アニメ化も決定したといいますから、
映像好きな方々も、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
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