「こんにちわッ、テディちゃでス!
むゥ~んッ! いのりィまスッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!ボクも祈る!)
こんにちは、ネーさです。
2018ロシアW杯、
決勝トーナメントでは早くもアルゼンチンが、スペインが敗退、と
開幕前の評価を覆す結果が続出していますね。
どうか日本も番狂わせをやらかして欲しいわ!と願いながら、
さあ、本日の読書タイムは、
こちらの演劇史ノンフィクションを、どうぞ~!
―― シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち ――
著者は北村紗衣(きたむら・さえ)さん、2018年3月に発行されました。
『近世の観劇と読書』と副題が付されています。
前回記事では22世紀を舞台とするSF作品を御紹介しましたが、
今回は未来とは正反対の、16世紀に目を向けましょう。
ウィリアム・シェイクスピアさん(1564~1616)。
世界で最も有名な劇作家さんといえば、この御方よね。
「みんなァ、しッてるのでスゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:名作に名文句!)
現在、英語文化圏に留まらず、
あらゆる国々で《劇聖》と仰がれるシエイクスピアさん。
ですが、以前はそうでもなかったのだと、
著者・北村さんは記します。
広くイギリスの国民詩人を認められる以前は、
シェイクスピアさん、
どちらかというと……
教養のない作家とみられていた?
「ええッ? まさかァ!」
「がるるぐるがるる!」(←訳:語彙の巨匠なのに!)
教養のない作家から、
最高の劇作家さんへ。
この評価の変化っぷりは、何ゆえか、
誰が、どうやって、
シェイクスピアさんへの評価を大変換させたのか――
どうもね、そこには
女性たちのチカラが強く働いていたみたいなのよ。
「じょせいィにィ、そんなァちからがァ?」
「ぐっるる?」(←訳:あったの?)
北村さんは示唆します。
シェイクスピアさんは英文学史上、
最も古く強力なファンダムを持つ作家である、と。
そのファンダムを成すのが、
もちろん男性もいましたけれど、
少なからぬ数の、中流~上流階級の女性たちなのでした。
彼女たちは、字が読めて、
観劇をする時間も余裕もあり、
人気役者さんのウワサ話をしたり、
余興で『マクベス』の魔女を演じたり、
戯曲本を贈り合ったり、
これは、まるで――
「あいどるのォ、おッかけェ??」
「がるるぐるる?」(←訳:宝塚の出待ち?)
御本の冒頭では、
2015年夏、ロンドンのバービカンセンターでの
出来事が描かれています。
人気俳優ベネディクト・カンバーバッチさん演じる
『ハムレット』見たさに、
劇場は若い女性たちで満杯になりました。
同じようなことが、
17世紀の劇場で、宮廷で、
そして18世紀の英国の女性たちにも起こり、
シェイクスピアさんは徐々に、
社会的・文化的地位を高めてゆく――
国民詩人と謳われるようになったのは、
シェイクスピアさんの作品を大いに楽しみ、
こよなく愛した彼女たちの
“後押し”する力が在ったから。
「かんきゃくゥさんもォ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:文化なんだね!)
モノクロではありますが、
図版資料、
系図など参考資料も収録されているこの御本、
演劇マニアさんに、
お芝居好きな御方に、
歴史好きな方々にもおすすめです。
いまも昔も
人々を熱狂させる《劇聖》さんの魅力の秘密を、
皆さま、ぜひ♫
むゥ~んッ! いのりィまスッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!ボクも祈る!)
こんにちは、ネーさです。
2018ロシアW杯、
決勝トーナメントでは早くもアルゼンチンが、スペインが敗退、と
開幕前の評価を覆す結果が続出していますね。
どうか日本も番狂わせをやらかして欲しいわ!と願いながら、
さあ、本日の読書タイムは、
こちらの演劇史ノンフィクションを、どうぞ~!
―― シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち ――
著者は北村紗衣(きたむら・さえ)さん、2018年3月に発行されました。
『近世の観劇と読書』と副題が付されています。
前回記事では22世紀を舞台とするSF作品を御紹介しましたが、
今回は未来とは正反対の、16世紀に目を向けましょう。
ウィリアム・シェイクスピアさん(1564~1616)。
世界で最も有名な劇作家さんといえば、この御方よね。
「みんなァ、しッてるのでスゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:名作に名文句!)
現在、英語文化圏に留まらず、
あらゆる国々で《劇聖》と仰がれるシエイクスピアさん。
ですが、以前はそうでもなかったのだと、
著者・北村さんは記します。
広くイギリスの国民詩人を認められる以前は、
シェイクスピアさん、
どちらかというと……
教養のない作家とみられていた?
「ええッ? まさかァ!」
「がるるぐるがるる!」(←訳:語彙の巨匠なのに!)
教養のない作家から、
最高の劇作家さんへ。
この評価の変化っぷりは、何ゆえか、
誰が、どうやって、
シェイクスピアさんへの評価を大変換させたのか――
どうもね、そこには
女性たちのチカラが強く働いていたみたいなのよ。
「じょせいィにィ、そんなァちからがァ?」
「ぐっるる?」(←訳:あったの?)
北村さんは示唆します。
シェイクスピアさんは英文学史上、
最も古く強力なファンダムを持つ作家である、と。
そのファンダムを成すのが、
もちろん男性もいましたけれど、
少なからぬ数の、中流~上流階級の女性たちなのでした。
彼女たちは、字が読めて、
観劇をする時間も余裕もあり、
人気役者さんのウワサ話をしたり、
余興で『マクベス』の魔女を演じたり、
戯曲本を贈り合ったり、
これは、まるで――
「あいどるのォ、おッかけェ??」
「がるるぐるる?」(←訳:宝塚の出待ち?)
御本の冒頭では、
2015年夏、ロンドンのバービカンセンターでの
出来事が描かれています。
人気俳優ベネディクト・カンバーバッチさん演じる
『ハムレット』見たさに、
劇場は若い女性たちで満杯になりました。
同じようなことが、
17世紀の劇場で、宮廷で、
そして18世紀の英国の女性たちにも起こり、
シェイクスピアさんは徐々に、
社会的・文化的地位を高めてゆく――
国民詩人と謳われるようになったのは、
シェイクスピアさんの作品を大いに楽しみ、
こよなく愛した彼女たちの
“後押し”する力が在ったから。
「かんきゃくゥさんもォ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:文化なんだね!)
モノクロではありますが、
図版資料、
系図など参考資料も収録されているこの御本、
演劇マニアさんに、
お芝居好きな御方に、
歴史好きな方々にもおすすめです。
いまも昔も
人々を熱狂させる《劇聖》さんの魅力の秘密を、
皆さま、ぜひ♫