(かっちの言い分)より
小沢氏と輿石幹事長との3回の会談において、小沢氏が消費増税撤回を要求していたが、客観的にみて撤回することはありないと思っていた。
自民党の石原幹事長や国対委員長の発言を聞いていると、3党の合意だから撤回は有り得ないとむきになっているところを見ると、反故にされる危惧もあったように思える。
野田首相も撤回はあり得ないという発言は会談中はなく、輿石幹事長が万策尽きてから、撤回は有り得ないと発言し出した。
つまり、小沢氏グループの離党がいよいよ決定的になったということである。
野田首相は会談決裂を受けて、小沢氏が要求してきても、分党、会派を抜けることはさせないと述べている。
これは分家するので自分たちが税金からもらった交付金(約18億円)を要求しても、渡さないと言っているのである。
ある意味慰謝料であるが、公約を破った金庫番が、公約を守ると言っているグループにはビタ一文渡さないという。
世の中的には、裁判沙汰になり、当然もらう権利はあるということになる。
ある意味、国民との約束を反故にしたドラ息子共が、小沢氏が築いた民主党を乗っ取り、その財産も渡さず離党せざるを得ないようにした。
小沢新党規模の党を作るには一声30億円程度掛かるという。
直ぐに選挙があるとすると、当面の軍資金が必要である。
小沢氏も数億円のお金は持っているかと思うが、さすがに30億円なんて持っていないだろう。
新党を支援するには、寄付や党員として活動してあげなければならない。
今回の選挙に勝つには、増税反対だけでは弱い。旧体制の利権の巨大な象徴である、原発の停止を明言すべきだ。
小沢氏は日頃、核廃棄物の処理法が無い以上、原発を止めるべきと言っている。
しかし、即時停止すべしと、明確には述べていないように認識している。
もし、この考えがまだ生きているなら、理念として一貫していない。
原発再開は、1000年に一度の東北大震災がもう起こってしまったので、暫くはこの規模の地震は起きないだろうと高を括って再開し始めた。
しかし、1000年に1度の確率というが、数学的には明日、同じ規模の大津波、地震があって、その後999年間津波、地震が起こらなくても1000年に1度の確率である。
従って、大飯原発再開を見切り発車したが、2,3年の内に地震対策を完了すると言うが、同じ規模の大地震がそれまでに起こらない保証は全くないのである。
もし、これが起こったら、野田首相は腹を切るのか?それはやらないであろう。
国民との約束を簡単に反故にして、決められない政治を打破するという詭弁を使うようなペテン師の言葉は、全く信用ならない。
あの分厚い能面のような顔の裏には、さらに何が隠されているかわからない。
小沢新党の構成員となるであろう三宅議員は、大飯原発再開反対のために福井県庁まで乗り込んで再開反対の抗議を行なっている。
この原発再開反対の主張は、明らかに民主党との差別化マニュフェストとなる。
これは自公とも違う。
首相公邸を取り巻く抗議のデモを見れば明らかに、一般国民の自発的なうねりを感じる。
第三極の中心的な政党として躍進すると確信する。