ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

カンボジアでは、恐ろしい児童虐待がないのか?

2019年02月14日 | カンボジアの子どもの権利


日本では、12月に発生した児童虐待事件が延々と報道されてる。
今回10歳の少女を殺したのは行政だと確信しているのは、私だけではないはず・・・・

↓頭痛のため半日入院していた子ども、「お腹すいた!」と薬のおかげですっかり元気



日本から来訪していらっしゃる方達と飲んでるとき、日本でのこの悲惨な話になって、「カンボジアでは、恐ろしい児童虐待はないんでしょうか?」と聞かれた。

児童虐待はもちろんたくさんあるけれど、何より労働力と考えられるから、日本のように家の中で虐待して殺害することはあまりない・・・
ひどい目に遭わされている子どもたちはたくさんいて、例えば親に搾取されて親のビール代とか賭け事代を稼がされている子供はたくさんいる。

↓母の趣味で買ってみた、日本の食べ物図鑑


殺されてしまった10歳児、素敵な名前をもらってうまれて育ってきて、なぜ実の父親に殺されなければならなかったんだろう。
とても心が痛むのである。

カンボジアでは、親が子供を殺すってことはあまり聞かないかな・・・・ないはずはないけれど。
中絶したら殺害だと思うくらいの国民性だから。

たまたま「家族の肖像」(NHK)を読んでいると、ハンセン病患者が妊娠7ヶ月で無理やり中絶させられて、子供を殺すのをみさされたという非人道的な扱いもあって、日本政府のやり方には色々問題あったのに過去から学んでないなと思うのである。







若者ホームレス

2019年02月13日 | カンボジアの子どもの権利


貧困関係の本をいろいろ読んでいるのだが、「若者ホームレス」はたくさんのホームレスの若者にインタビューした本。

多くは一度は正規職員として雇用されていたことがあるのに、派遣とかに切り替わって、生活が不安定になり、家を出ざるを得ないような状況に追い込まれる。

↓日本では毎日サンドイッチを堪能、パンが抜群に美味しい



親を頼れないとか、親がいないとか、孤立している人がホームレスになる確率が高い・・・・まあ当然か。
河合隼雄先生の「子どもと学校」によると、本当に自立している人は他人に上手に依存しているそう。完全な自立なんて、今の世の中でもはなかなかあり得ないということだろうか。要は孤立してしまって依存関係が築けないと、そこから貧困のサイクルとかに陥るってことかな。

この「若者ホームレス」では写真が使われていて、本当にホームレスの人を撮影したのかは不明だけれど、パッと見た感じではとてもホームレスとは思えない。コンビニですぐ側にいる人がホームレスかもしれない、と思うとやりきれない気が。
外国人労働者をどんどん受け入れる前に、日本で疎外されている人たちに働く場を提供したほうがいいに。


子どもが壊れる家

2019年02月12日 | Japanese Books


「子どもが壊れる家」は、凶悪犯罪を犯してしまった子どもたちがどういった家庭で育ってきたのかを分析して、犯罪を犯す子どもにならない家庭を作る・・・って提案をしたいから書かれた本ではないかな。

この本は読むのは2回目で、暴力的な子どもがどう育つか、テレビゲームの影響を分析している。

うちの近所で発生した、少年A事件も詳細が記載されていて、3人きょうだいで育った長男のAがどういった苦労というか、大変な生活を強いられて、親との間でのコミュニケーションミスが発生してきたかを詳しく書いてる(筆者は少年Aの本も書いてる)。

凶悪犯罪は日本だけではないし、アメリカでも銃を使った犯罪は多発していて、子どもたちが加害者であることも珍しくない。

でも、カンボジアでは、ここまでというか、いわゆる凶悪犯罪は子どもとはまだ無縁かもしれないで。
カンボジアの刑務所にいる多くの子供は麻薬関連での逮捕だし、あとは盗難というか小さい犯罪。
本来なら保護観察でいい犯罪で刑務所に入られて、社会復帰ができなくなり、その後の人生がめちゃくちゃにされてしまう刑務所生活を強いられる方が非人道的だと思う。

子どもが壊れる家か。
「他人を見下す若者たち」という本も合わせて読んでいて、こちらでは、喜怒哀楽が少なくなってきた現代の若者について研究されている(といっても2002年発行なのでSMSが一般化した今の社会ではもっと違う様相かもしれない)。

確かに、喜怒哀楽は少なくなってきているのかもしれない。カンボジアでも、すっごく大喜びする学生とか、悔しがりまくる若者とか、減ってきてる気がする(あくまで印象だけれど)。

カンボジアで子どもが壊れる家は、ネグレクトかな・・・・と思うんだけれど、どうだろう。





椿姫とボヘミアンラプソディー

2019年02月11日 | カンボジアの子どもの権利


METビューイングで椿姫を見た。
前回見たのとは全然違う演出で、今回の方が圧倒的に良かった。椿姫はこうじゃなくっちゃ、っていう感じ。



ボヘミアンラプソディーは全日空で見たのだけれど、面白すぎて連続で2回も見ちゃった。
朝にはクラシックが聴きたいけれど、結局やはりロック好きなのである。
以前ロンドンかニューヨークで、クイーンの曲ばかりを使ったミュージカルを見たことを思い出し・・・あのミュージカルもパワフルだった。
動画でクィーンの映像を見たのだけれど、映画の俳優さん、すっごく上手に真似してるというか、成りきってたというか・・・

上の子はトトロの歌に聞き入り、下の子はゲームと格闘し・・・・それぞれ楽しい空の旅だったのである。

日本でとっても気に入ったもの

2019年02月10日 | カンボジアの子どもの権利


インフルエンザで学級閉鎖、息子の友達もインフルエンザになって大変だった今回の日本滞在。

↓うちの子たちは元気、しっかり登山を楽しむ


今回日本でとっても気に入ったのは、

↓シークァーサーのお酒



↓Family Mart新作のサンドイッチもとっても美味しい


日本の生活、なかなか大変・・・・何と言っても、学校の宿題は多いし(でも先生がかなり欠席だったりしていい加減なチェックだった)、とにかく忘れ物が多い上の息子は、忘れ物のケアだけでも本当に大変。

↓ベンツ氏が送ってくれた野口英夫が使ってたのと同じ顕微鏡で遊ぶ


今日からまたカンボジア、凄まじく寒くなってフライトの欠航が相次ぐなか、本当に帰国できるのかな?