現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

ダイスケのぼうけん

2017-01-06 18:49:31 | キンドル本
 主人公は小学一年生です。
 ある日の授業で、「一人でできること」をリストアップする宿題が出ます。
 ダイスケは、自分が「一人でできること」が、すごく少ないことに気がつきます。
 そこで、ダイスケは都内に一人で出かけて、一気に「一人でできること」を増やそうとします。
 ダイスケの計画を聞いて、おとうさんはすごく
心配しました。
 でも、最後にはダイスケを一人で行かせます。
 ダイスケが出発しました。
 その後を、謎の男が追いかけます。
 ダイスケの出かけ先では、ハプニングが連続します。
 とうとう謎の男も、ダイスケを見失ってしまいました。
 はたして、ダイスケは一人で家へ帰ってこられるでしょうか?
 
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ダイスケのぼうけん
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平野 厚


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アンソニー・ドーア「貝を集める人」シェル・コレクター所収

2017-01-06 18:48:52 | 参考文献
 「すべての見えない光」(その記事を参照してください)の作者のデビュー短編集の巻頭作です。
 短編集の題名が英語のままになっているので、一見わからないですが、この短編は表題作でもあります。
 おそらく、訳者は美しい日本語の訳文との調和を考えて、短編の題名は日本語にしたのでしょう。
 訳文も美しいのですが、ここではもちろん原作の文章をほめるべきでしょう。
 詩的な文章やカラフルな描写で、サンゴ礁の様子が鮮やかに写しだされています。
 こうした表現の美しさに比べると、人物造形の方は主人公の老貝類学者も含めて浅く物足りませんでした。
 この作品でも、「すべての見えない光」と同様に、視力を失った主人公と様々な貝類が登場します。
 これらは、作者にとって重要なモチーフなのでしょう。
 作品中にも書かれていますが、視力を失った人物と貝との類似性を、作者は強く感じているのかもしれません。
 
シェル・コレクター (新潮クレスト・ブックス)
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新潮社
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