人気SF映画三部作の完結編で、前の二作がTo be Continuedで終わるのに対して、この作品はThe Endとなっていることからして、スピルバーグは初めからこれを完結編とすことを決めていたようです。
そういった意味では、作品全体の辻褄合わせ的なものはあるものの、三部作の中では第一作に次いで完成度が高いです。
シリーズ全体での時間移動は、1985年(第一作の公開年)→1955年→1985年→2015年→1985年→1885年→1985年と行われたことになります。
タイトルを考えると、第一作と第三作が重要で、第二作はつなぎのような感じです。
作品的にも、撮影当時の未来を描いた第二作はどこかぎこちがなく、すでに過去である1955年や1885年を描いた第一作と第三作のほうが、細部にしゃれた伏線を貼るのが得意なスピルバーグの良さが出ています。
やはり、純粋SFはルーカスの方が得意なようです。
それにしても、1985年はもちろん、当時は未来だった2015年も過去になったことには、「ブレードランナー2049」の記事にも書きましたが、感慨深いものがあります。