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街に出ると




来客と好天候が続き、毎日あちこちのテラス席に座っている。
日陰は寒いが、マルクトのテラスにはストーブがあるので快適。


ゴールデンウイーク間近、日本人観光客の方々としばしばすれ違う。
日本人女性は特に60前後の方々がお綺麗で服装もセンスが良く、

なんか、うれしい。


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文学作品と土地のにおい




夫につきあって近所の本屋に行く。
オーナーの趣味が反映された昔からの本屋である。


夫がスエトニウスを受け取っている間、平積みになった書籍のタイトルを見てまわっていると、オランダ語版「海辺のカフカ」があった。
どんな訳?と思って手にする。すかさず店主のマダムが「それ、お読みになった?すばらしいわよね」と話しかけてきた。


「いえ、読んでいません。村上春樹、苦手なんです。読んでいるとムカついてくるので...
ところでオランダ語訳でも、背景としての日本は上手く訳されていると思われました?」

「訳されていると思ったわ。それなのにどこの国の話でもないような感じなのよね。」

「どこかの国に存在するものではなくて、どこの国にも不在なものが描かれているからではないでしょうかね。」

「そう、それよ。それがわたしが感じていたことなのよ。
彼、きっとノーベル賞を取るでしょうね。」

「取るでしょうね。」


...外国語での会話を日本語に訳して書くと春樹節になるから不思議である(笑)。
こんなスカした会話をしている人々は、村上春樹の小説の中か、わたせせいぞうの漫画の中くらいにしか登場すまい(奇しくも2人とも神戸出身)。




それからオランダ語新訳のジョイスの「ユリシーズ」が出たと聞いた。
そういえば柳瀬尚紀訳の「ユリシーズ」の続きがなかなか出ない(もう10年になる)。続きがキチキチ出ることを疑いもなく買い始めたのに。
これを持ってダブリンへ行くのが長年の夢なのだ。



先週、長らく廃刊になっていたフォークナーの「野性の棕櫚」がアマゾンの古本屋さんで手に入った(アマゾンの古本屋さんで、と書くと、南米の密林の中にある本屋さんで買ったみたいじゃない?そんなわけないか・笑)。

続いてフロベールの「聖アントワーヌの誘惑」が、この春の岩波リクエスト復刊シリーズになり、手に入った。
フォークナーとフロベールは同得点でわたしの最も好きな作家なのである。


この間わが家に滞在していた夫友人が米南部人で、今度はぜひウチへ来てねと招待してくれた時、わたしの喜びは
「野性の棕櫚を持ってミシシッピに行こう。」
ということにあったのである。



...そして次回日本では
実家付近で村上春樹を読んでみよう。風の歌が聞こえるだろうか。


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旅先では




カンクン行き某エアラインでクリスマスイブにロストラゲッジ、しかも完全に紛失、という目に合ったことがある。

隣の座席のうら若き男性の股間にホットミルクをこぼしたこともある。

機長から箱入りチョコレートをプレゼントされたこともあるし、CAさんから「そんなにお好きならば」と降りぎわにシャンパーニュを2本持たされたこともある。
某中東ベースのエアライン(しかもCクラス)でシラミを移されたこともある。

隣の座席の人に話しかけたら盛り上がり、その後もずっと交友が続いている。
イスラエルの空港で「岡本」という住所に反応され、取調室で人形の胴体や布製ハンガーの中まで調べられたこともある。

南太平洋に不時着...いや、それはないか(笑)。


飛行場や飛行機の中ではいろいろなことが起こる。




英国ヒースローの第5ターミナル。3月27日、鳴り物入りでオープン。

21日からロンドンで復活祭休みを過ごし、27日はストックホルムへ...もうお分かりであろう。

ヒースロー・ターミナルに山積みにされているラゲッジは29000個という報告があったが、そのなかにわたしのと娘のスーツケースが。
27日から10日以上経った今日もまだ届かない。
日常使いの愛用品で作った荷物なので、帰宅後も大変不自由である。


27日、5時間遅れで、ほとんど手ぶらでストックホルムに到着。深夜。
生まれて初めて顔にハンドクリームをたっぷり塗って寝た(笑)。別便で先に到着していた夫のアヴェダのハンドクリームである。


旅先ではいろいろなことが起こるのである。


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narcissus




夫と彼の友人2人とブルージュ観光。


男性3人に姫扱いされて喜ぶ
(彼らのうちの誰よりもおっさん入った姫やけど)。


ベギン会の水仙、満開であった。







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ストックホルム症候群




ロンドンとストックホルムで休暇を過ごす。


3月27日、ヒースローの第5ターミナルでえらい目に合い、ストックホルムからは予定外にコペンハーゲン経由で帰宅。
翌日(昨日)はお客人を迎えにロッテルダムまで車を走らせた。


こう移動が続くと、夜、寝床の中で自分がどの街で眠っているのか分からなくなる。
夜中にふと目が覚め「はてここはドアや壁がベッドに対してどの位置にある部屋か?」と半分夢を見ながら考える。半分夢を見ているうちに部屋はよじれながら別の部屋に姿を変える...ような感じ。

まるで時間と空間の編み目の間で隠れて眠っているようでおもしろい。


(タイトルは本文に全く関係がないが、雰囲気。)


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