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japans boompje




ブルージュの義理の父からモミジの写真が送られてきた。


モミジの類は「日本の木」として認識されている印象がある。

英国でも植木市などに行くと「日本の」と修辞されている植物がかなりある。
もちろん「日本の」と明記するとより売れるからきっちり書いてあるのだ。


ベルギーはブルージュの彼らは、モミジを始め、日本オリジンの樹を、親しみを込めてフラマン語で"japans boompje"と呼ぶ。

直訳すると「日本の木ちゃん」で、boomが「木」、pjeはtjeの変形、小さいものや愛すべきものを指す接尾語だ。例えばミッフィーは蘭語ではネインチェ/nijntje。ネインはコネイン(うさぎ)から来ている。


このモミジは、われわれが6年前ブルージュから英国へ引っ越したとき義理の実家に置いてきたもののひとつだ。

海峡を越えて島国へ唯一持っていけないものが「植木」だったので、鉢植えは義理の両親の家と夫と娘のゴッド・ファーザーの家に引き取ってもらったのだった。


環境が変わったからか、義理の実家のキッチン横テラスではずっとぐずぐずしていたらしいモミジが、今年はふっきれたのかぐんぐん成長して目をみはるほど美しく、横幅は身長170センチの義理の母が両腕を伸ばしたくらいあるそう。


この木を眺めていたブルージュの日々が遠く懐かしい。
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