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Brugge Style
murray perahia in recital
娘の試験明けの週末、遊びすぎで疲れてしまい、発疹がでた(笑)。
一番楽しみにしていたのはマレイ・ペライヤのリサイタルで、演目は
J S Bach French Suite No 6 in E major, BWV 817
Schubert 4 Impromptus Op 142, D 935
Mozart Rondo in A minor, K 511
Beethoven Sonata No 32 in C minor, Op 111
選曲にもバランスが取れていて、とにかく毎度のことながらす・ば・ら・し・かったあー。
彼の魅力は、万人に対してものすごくオープンでウェルカムであるのにもかかわらず、決して大衆的でない(その反対だ)点。
それから楽譜に率直に忠実であり、しかも「ペライヤでこそ」という生身が重なるところだと思う。
技術面に走り過ぎると機械的になり、感情面に走り過ぎるとクサくなるとはよく言われるが、彼はそのバランスの取り方がすばらしい。
どの演奏もこの上なく良かったが(モーツアルトのロンドをあんなに美しいと思ったのは初めてだ。ロンドは生で聴くものなのだ!)、シューベルト(わたしはシューベルトがあまり好きではない)さえも美しく、最後のベートーベンでは「これが永遠に終わらなければいいのに!」と願ったほどだった。何ですか、いったいこれは。これは音楽なのか、何か体験したことのない他のものなのか?!
もう一回聴きたいなあ!!
アンコールはなかった...舞台を去る彼の後をついて行きたかったです、ほんとに。
(写真は開演前のバービカン・ホール中庭。日が長くなり、公演後の9時半もまだ外は明るかった。わたしはこの中庭が好き)
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