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ブルージュはあの日も雨だった・追加




前回の記事、途中でアップしてしまった。

どうでもいいことなのは百も承知なのだが、喫茶もえのママの話を聞いてブログを書いているお客のわたしとしては、ぜひ続きを載せたい。
お客のわたしは、ほぼ毎日喫茶もえのママの話を聞き、それを「ママから聞いた話」としてブログにまとめている...そんな構図なのだ。

喫茶もえのママとしてのわたし
そのハナシを聞いて書き留める客としてのわたし
それを読むわたし...
いや、何人わたしがいるんでしょう!




以下が追加分です。


「わたし個人的には英国滞在丸2年を迎える今年でお役目を終えて(<夫が)ベルギーへ戻りたいのだが...」

どうなるやら。

事情としては、このまま英国に半永住という選択も可能、(夫の)役目が一段落したらベルギーに本帰国するという選択も可能、夫次第だ。彼のオフィスは彼がいるところ、なので。

しかしわたしたちには選択をするならば早いうちでなければならない理由がある。娘の教育問題がそれ。娘自身は「英国のこの学校をブルージュにそっくりそのまま移植させられたら最高のシナリオ」と言う。英国の「絶対的に世界で最高の大好きな学校」とそこでできた新しいお友達と、ブルージュの街と幼なじみや親類、恩師のぜんぶが欲しい、というわけですな...


夫や娘の都合はぬきにして、わたし自身はブルージュに戻りたいと思っている。在住中あのように退屈がっていたのにもかかわらずですよ。この心情を告白すると友達に突っ込まれるわ突っ込まれるわ(笑)。

無い物ねだりの子供のようだとこれ以上思われては立場がないので、言い訳をしたい。

わたしはベルギーから英国へ転居したことによって「自己意識」に目覚めたわけです。

「自己意識」とは、原初の「わたし」から離れ、自己反省的に「わたし」を振り返る、ということだ。つまり他者の視線になって「わたし」を振り返って見る仕草が、ヘーゲルの「自己意識」。

ブルージュに降るあの雨はただのうっとうしい降水で、何ら詩的な意味も持たなかった...

今はブルージュの雨は美しい雨だった、と思う。


...


英国は日曜日の24時をまわったところなのでこの曲を。
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