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巳年








年が明け、旅行から戻って来てからは、外国暮らしのわが家で初詣の代わりの儀式と定めているバレエ鑑賞と美術館訪問をしているうちに、今日から娘の新学期が始まり、夫は米国出張へ出かけ、いよいよ一年が始まるという感じだ。
この一年も無病息災で大きなトラブルがなければいいなと思う。


みなさまのご健康とご多幸もあらためてお祈りさせて下さい。


前回、1年フライングで馬の写真を出してしまったので、アルバムの中に蛇の写真がないかと探したらペルガモン博物館内にある巨神族を倒すアテーナを発見。

巨神の髪をつかみ、今投げ飛ばそうとする瞬間か。
戦闘シーンゆえの力強さと勇ましさと、決定的な勝利を予感させる優雅さがこれも新年にふさわしいような気がする。巨神には気の毒だが「厄」を投げ飛ばす女神。あなたの「厄」も投げ飛ばしてもらいましょう!

そして左側の巨神にからまっている蛇。これをアテーナの蛇(知恵を表す、あるいは大地伸としてのシンボル)と考えて、知恵と豊穣の年になるように祈ろう。



最近はわたしも時々は大人として考えることがあり、「厄」は投げ飛ばすよりも共存した方がいいのだなどと思うことがある...というのが本当のところ。「厄」とは、つきつめるとおそらくキリストの言うところの「隣人」、あるいはフロイトの「(大文字の)他者」のことなのだ。
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