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oxford




オックスフォードを初めて訪問した。
うちから北西へ約1時間半かからない距離。

いつものだらだら観光。見どころの半分くらいしか消化できず。
だからオックスフォードの街全部を見てまわったわけではないが、もし街中に住めるならという条件付きで、今のところわたしの「もし英国に家を買うなら」ランキングで堂々の一位になった。

夢見るだけでそれをサカナに小一時間わくわく話ができるわたしのような人は、おめでたいと言うかシアワセですよねー。


古い石造りの堂々たる建物がずらっと並び、街を包むようにテムズ川が流れ、通りにはハイブラウな雰囲気が漂う。知的な顔立ちの人々(<ほめ過ぎ)。

あ、大学の街だから適当に「ハイブラウな」という形容詞を入れておけ、という Moet ではないのですよ。
ハイブラウな雰囲気が漂うというのにはちゃんと根拠があるのだ。

威厳に満ちた頑丈そうな建物が次の角まで続いている。その壁の連なりの一部に小さめのドアが口を開けている。かすかに光が漏れている。そのドアを入ると暗い渡し部分があり、その先には日に満ち満ちた明るい中庭が相当の広さで広がっているのだ(例えば左上の写真)。
これは絶対「知」のメタファーである。

なぜなら...
「知」の外側は手がかりのないどこまでも続く頑丈でのっぺらな壁のような風体をしており、のっぺらであるがゆえにその向こうに何かがあると気がつかないこともあれば、素通りして済ますこともできる。
しかし志次第では「知」への「入り口」を見つけられる。そして蒙昧な状態(暗い渡し)を通過すると、その向こうに別の世界が開けていると知ることができるのである(「知」はカバラを持ち出さないまでも常に神を中心にした強烈に明るい光で表現されるのであるからして)。
以上、ご質問頂いたので説明を加えました。いつも分かりにくい書き方で申し訳ありません


話を戻そう。
そしてメインストリートを脇に逸れると個人商店が軒を並べているのがこの街をさらに魅力的にしている。最近「街の雰囲気は、個人商店が多いかチェーン店が多いかによりかなり左右され、わたしは個人商店が軒を並べている街が好きだ」という結論に達したので、オックスフォードはその面でも高得点だ。

...もちろんこれらは単にわたしの願望なのかもしれない。しかし観光客に願望以外のどんな感情があると言うのだね。観光客は願望とガイドブックだけをお供に今日も彼方を目指すのである。


また、オックスフォードからなら、夫がロンドンのオフィスに行くのもバーミンガムのオフィスに行くのもまあ中間地点だという地理的な利もある。バースは美しいが、われわれの現在の生活リズムには縁遠いので首位から転落。

しかし「娘の学校」のため今のところはオックスフォードに住まうのはさほど(いや全然)現実的でもないんですがね...彼女には望み通り寄宿舎に入ってもらおうか。







ここからは「絵画のように美しい」「この世のものとは思えないほど美しい」と言われ観光に大人気のコッツウォルズも近い。
コッツウォルズの話を聞くたび、「わたし、ブルージュから来たんですけど、本当に綺麗なんですねそうなんですねほんとうですね」と意地悪く思ったりするのだが(<もうこのことは前に書いたかしら・笑)、きっとブルージュよりもっと自然と溶け合うような村々なんだろうな...とドライブ途中の丘陵地帯を眺めながら思った。
実際、この辺りの丘陵地帯の美しさはちょっと言葉にはできないほどだ。どこまでも続く丘陵の優美なカーブと緑の色が「香り立つような」、と言えばいいのか。


オックスフォード、またじっくり訪問してみたい。
そしていつか brugge style をたたんで oxford style をやりたい...




宿泊はOld Parsonage。アフタヌンティーの時間にはライブラリーからフロントの待ち合いまでいっぱいいっぱいになるのは驚いた(予約必須)。かなり人気のようだ。17世紀の建物とスタイリッシュな内装が調和していてクリーンな感じ、おすすめです。
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